教室博日記 No.1917

 2021/02/25(木)

 クチキコオロギ

 君津の山中にて。この日は、気温は低かったが風も無く良いお天気だったからか、越冬中のクチキコオロギが姿を現した。ほとんど動かないので私でも写真を撮ることができた(写真1)。

  • 写真1 いつの間にか姿を現したクチキコオロギ

 クチキコオロギは夜行性なので、夏の活動期でも昼間はどこかに潜んでいて見かける機会は少ない。見つけても、こちらの気配に気付くと、太い後ろ脚であっという間にどこかへ飛びはねて視界から消えてしまう。この日は、どこかに潜んでいたのかもしれないが、私がガサガサやるものだからふと気付くと姿を現していた。

 この個体は産卵管が有るのでメスだ。クチキコオロギは、成虫になっても雄も雌も翅が短い。教室博日記No.1377にも紹介記事がある。

  • クチキコオロギ Duolandrevus ivani(マツムシ科)

(斉藤明子)