教室博日記 No.1936

 2021/03/26(金)

 教室博物館の再開と早春のカミキリムシ

 緊急事態宣言による2度目の休館期間が明け、教室博物館がやっと開館されることになった。久しぶりに訪れた旧三島小学校の校庭では、桜がちょうど満開となっていた(写真1)。校庭の外れにはミツバツツジが鮮やかに咲いていた(写真2)。

  • 写真1 校庭の満開の桜
  • 写真2 ミツバツツジ

 このミツバツツジの花上で、思いがけずカミキリムシを見つけた。ミヤマルリハナカミキリとヒナルリハナカミキリという1センチにも満たない小さなハナカミキリの仲間だ。どちらの種も花粉をむさぼるように食べていた(写真3、4)。

  • 写真3 ミヤマルリハナカミキリ
  • 写真4 ヒナルリハナカミキリ

 春早くに現れるハナカミキリはカエデの花に良く集まるが、カエデの花にはまだ早いこの時期には、ミツバツツジの花粉もハナカミキリにとって魅力があるようだ。

 この日は、こんなに春早くからカミキリムシに出会うことができ、おまけに満開の桜を独り占めできるというとても気持ちの良い日となった。さらに、まだ再開をお知らせしていなかったにもかかわらず4名の方が来館され、教室博物館は幸先の良い再スタートとなった。

  • ミツバツツジ Rhododendron dilatatum(ツツジ科)
  • ミヤマルリハナカミキリ Kanekoa azumensis(カミキリムシ科)
  • ヒナルリハナカミキリ Dinoptera minuta(カミキリムシ科)

(斉藤明子)