教室博日記 No.1944

 2021/04/22(木)

 ハラグロオオテントウ

 木更津の谷津田にて。ヤマグワの枝先に大きなテントウムシを見つけた(写真1)。ハラグロオオテントウだ。

ヤマグワの枝に止まるハラグロオオテントウ
  • 写真1

 この種は体長1センチを超える大型のテントウムシで、クワキジラミを捕食する。暖地性の種で、最近分布を北に拡大中である。千葉県では2017年に初めて記録されてから県内数カ所で見つかっている。初めて自分で見つけることができて感激だ。背より高い枝先で、しかも逆光の写真しか撮れなかったので、同僚から白バックの良い写真(2019年6月28日君津市産)を提供してもらった(写真2、3)。

  • 写真2 ハラグロオオテントウ(背面)
  • 写真3 ハラグロオオテントウ(腹面)
  • ヤマグワ Morus australis(クワ科)
  • ハラグロオオテントウ Callicaria superba(テントウムシ科)
  • クワキジラミ Anomoneura mori(キジラミ科)

(斉藤明子)