教室博日記 No.1946

 2021/04/22(木)

 いかにも地層らしい、縞々の地層

 君津市内の道路を車で走っていた。いかにも地層らしい、縞々の地層が視界に入ってきた(写真1)。

  • 写真1 いかにも地層らしい、縞々の地層

 近付いて観察すると、砂層と泥層が交互に重なり、泥の方が少し出っ張っている(写真2)。この砂泥互層を遠目で見ると縞々に見えるようだ。よく見ると二枚貝の化石が含まれている。一部しか見えないので同定はできなかったが、この場所ではゴイサギやチヨノハナガイなどの内湾に生息する二枚貝が見られるらしい。この周辺には薮層と呼ばれる約30万年前の地層が分布しており、写真の地層は内湾の堆積物と考えられている。道路沿いで地層を観察できるとは、得した気分になった。

  • 写真2 砂泥互層と貝化石
  • ゴイサギ Macoma tokyoensis(ニッコウガイ科)
  • チヨノハナガイ Raeta pulchella(バカガイ科)

(千葉友樹)