教室博日記 No.1976

 2021/06/21(月)

 コメツキムシの蛹

 高宕山系にて。手で崩せるほど腐朽が進んだ朽ち木の中から長さ3センチ近くの蛹が出てきた。しっかりした蛹室は作っていないようで、割れ目から転がり出てきたようだった(写真1)。

コメツキムシの蛹(側面)
  • 写真1

 前胸の特徴的な形態から、コメツキムシの蛹のようだ(写真2)。触れるとなぜかクルクルと回転する(動画)。

コメツキムシの蛹(背面)
  • 写真2
  • 動画

 持ち帰り数日すると羽化した。どうやらオオナガコメツキのようだ(写真3)。写真の成虫はまだ色がやや薄く、軟らかい。本来ならもうしばらくの間、朽ち木の中で過ごすのだろう。

コメツキムシの蛹(側面から)
  • 写真3 オオナガコメツキ(体長25ミリ)
  • オオナガコメツキ Orthostethus sieboldi(コメツキムシ科)

(斉藤明子)