教室博日記 No.1984

 2021/07/09(金)

 今日の来館者はアカミミガメ

 この日、教室博物館を訪れたのは、なんとカメ。教室の入口に生える草の茂みががさごそと不自然に揺れた。鳥でも落ちたのかと思って草を掻き分けると、建物の下から入口の踏石に顔を出していた(写真1、2)。黄色いスジのあるこの見慣れた顔は、アカミミガメだ。

  • 写真1 教室博物館に現れたアカミミガメ
  • 写真2 教室博物館入口に顔を出したアカミミガメ

 背甲長は20センチ近く(写真3)。産卵のために三島湖の岸辺を上り、ここまで歩いてきたのだろうか。

背甲長が20センチ近くのアカミミガメ
  • 写真3

 アカミミガメは日本の生態系等に被害を及ぼすことが懸念される北米原産の外来種である。ペットとして大量に輸入され、飼いきれずに野外に放された個体が、日本国内の河川、湖沼、池や水路などにたくさん生息している。外来種であるが、亀好きの私にとっては大歓迎の来館者だ。

  • アカミミガメ Trachemys scripta(ヌマガメ科)

(斉藤明子)