教室博日記 No.2006

 2021/08/12(木)

 オオヒラタエンマムシ

 高宕山系にて。樹液を出しているコナラの樹皮にオオヒラタエンマムシを見つけた(写真1)。

コナラの樹皮に止まるオオヒラタエンマムシ
  • 写真1

 体長は1センチほどもあり、エンマムシ科の甲虫の中では最大クラス。全身艶のある黒色で、和名のとおり体はみごとに平たい(写真2)。樹皮下に潜むのに適しているのだろう。前に突き出た大顎はなかなか立派だ。エンマムシ科は肉食とされる。捕食している場面は見たことが無いが、この大顎でがっちり獲物を挟むのだろう。

みごとに平たい体のオオヒラタエンマムシ
  • 写真2
  • コナラ Quercus serrata(ブナ科)
  • オオヒラタエンマムシ Hololepta amurensis(エンマムシ科)

(斉藤明子)