教室博日記 No.2033

 2021/10/27(水)

 ヒバカリの幼蛇

 君津市の山中にて。道脇の斜面に艶のある細長いものが見えた。ミミズにしては色が濃い、何だろうと近づいてみるとヘビだった。全長15センチほど、ふ化して間もないヒバカリの幼蛇だ(写真1、2)。

手に取ったヒバカリ
  • 写真1
手の上のヒバカリ
  • 写真2

 幼い顔つきも動きもなんともかわいらしい。迷惑そうにしていたがしばらく手に乗せて観察した(写真3、4、動画)。

頭部正面から
  • 写真3
舌を出したヒバカリ
  • 写真4
  • 動画

 ヒバカリは水辺やその周辺で暮らし、主にカエルやミミズを食べ、水に入って魚を捕ることもあるらしい。人に噛みつくことはほとんどない、おとなしいヘビだそうだ。この日はあいにくの天気で、虫はほとんど居なかったが、このヘビに出会えてよかった。

  • ヒバカリ Hebius vibakari(ナミヘビ科)

(斉藤明子)