教室博日記 No.2087

 2022/03/25(金)

 イタドリハムシの春

 旧三島小にて。気温の上がったこの日、校庭で越冬から目覚めたイタドリハムシがたくさん飛び交っていた。体長は7〜10ミリほどの甲虫。テントウムシの様に見えるかも知れないが、ハムシ科だ。イタドリの葉上などに普通に見られる種で、鮮やかなオレンジ色の模様が美しい(写真1)。

イタドリハムシ
  • 写真1

 たくさん飛び交っていたといっても、たくさん飛んでいたのは、校庭のほんの数メートル四方くらいの狭い範囲だけだ。なぜここにだけ?と思い、地面にしゃがんでよく観察すると、交尾中のペアーがいた(写真2)。

交尾中のイタドリハムシ
  • 写真2

 そこへ、他の個体が次から次へと集まり、ときどき団子になったりしている(写真3)。どうやら一匹の雌がたくさんの雄を惹きつけていたようだ。

団子になったイタドリハムシ
  • 写真3
  • イタドリハムシ Gallerucida bifasciata(ハムシ科)
  • イタドリ Fallopia japonica(タデ科)

(斉藤明子)