教室博日記 No.2092

 2022/04/13(水)

 ベニヒラタムシ

 元清澄山系にて。倒木の樹皮上をベニヒラタムシが足早に歩いていた(写真1)。

倒木の樹皮を歩くベニヒラタムシ
  • 写真1

 早春に現れる甲虫にはアカハネムシ、ベニボタルなど、なぜか赤いものが多い。その中で最大クラスの甲虫がこのベニヒラタムシだ(最大といっても体長13ミリほど)。

 上翅の色はまばゆいばかりの真紅、上翅以外は黒色で、頭部は幅広く厳つい顔をしている。体はヒラタムシの名のとおり、とても平たい(写真2、3)。樹皮下での生活に適応したものと思われる。

  • 写真2 背面から
  • 写真3 側面から
  • ベニヒラタムシ Cucujus coccinatus(ヒラタムシ科)

(斉藤明子)