教室博日記 No.2097

 2022/04/18(金)

 ヒメハギ

 君津市内にて。山みち脇で落ち葉をかき分けるように伸びたヒメハギの花を見つけた(写真1)。草丈は10センチほど。

  • 写真1 2022/04/18 君津市内

 赤紫色の花は小さいが独特の形をしている(写真2)。花の両側にある一対の大きな「花びら」はがく片で、花の中心には筒状に癒合した3枚の花弁があり、中に雌しべと雄しべが隠れている。下側の花弁の先端が細かく分かれブラシ状になっているのがヒメハギの特徴だ。名前に「ハギ」とついているように、花の形は一見ハギ類に似ているようにも見える。しかし、ハギ類が属するマメ科とは別のヒメハギ科に属する。

  • 写真2 2022/04/18 君津市内

 花期は長いが、4月に咲いた花は6月頃に果実になるはずだ(写真3)。果実が熟して種子ができる頃にまた探してみたい。

  • 写真3 2011/06/10 君津市内
  • ヒメハギ Polygala japonica(ヒメハギ科)

(尾崎煙雄)