フィールドノート No.2124

 2022/06/02(木)

 朽木にヒトデ?

 清澄山系にて。この日は沢の源流部を歩いた。同行のMさんが「あれヒトデみたいですね」と指をさした先を見ると、沢沿いの朽木の上に確かに赤いヒトデのように見える物体があった。近づいてみるとヤスデの集団だった(写真1)。

  • 写真1 朽木上に集まったアカヒラタヤスデ

 同定に自信はないが、千葉県では清澄山系でしか確認されていないアカヒラタヤスデのようだ。一匹の長さは2センチほど。千葉県の保護上重要な野生生物として、レッドリストでカテゴリーC(要保護生物)とされているヤスデだ。このヤスデは菌類を食べるようなので、ヒトデのように見える物体の中心に好みの菌類でもあるのだろうか。

  • アカヒラタヤスデ Symphyopleurium hirsutum(ヒラタヤスデ科)

(斉藤明子)