フィールドノート No.2146

 2022/07/18(月)

 ヨツスジハナカミキリ

 君津市内にて。この日、高校生を連れて山を案内した。同行した高校生がタマアジサイの花にとまった虫を見つけ、「ハチだ!」と騒ぎ始めた(写真1)。

  • 写真1

 見ると、ハチではなくカミキリムシの一種のヨツスジハナカミキリであった(写真2)。タマアジサイの花の蜜や花粉を食べにやって来たのだ。黄色と黒の縞模様はたしかにスズメバチを連想させる。高校生をだませたのだから、鳥もだまされるにちがいない。花にとまっていると鳥に見つかりやすいはずだが、毒針を持つハチに似せることで天敵の攻撃を免れる擬態(ぎたい)は成功しているのだろう。

  • 写真2
  • タマアジサイ Hydrangea involucrata(アジサイ科)
  • ヨツスジハナカミキリ Leptura ochraceofasciata(カミキリムシ科)

(尾崎煙雄)