フィールドノート No.2176

 2022/09/16(金)

 ヒイロタケ

 清澄山系にて。地面に落ちたスダジイの枯れ枝に真っ赤なキノコが生えていた(写真1)。

  • 写真1

 これはヒイロタケだ。傘の直径は3〜4センチ(写真2)。

  • 写真2

 傘の裏側も濃い赤色で、一見ビロードのような質感(写真3)。

  • 写真3

 裏側を拡大して見ると細かい孔が無数にあることがわかる(写真4)。この孔を管孔(かんこう)と呼び、この中で胞子が作られる。ヒイロタケによく似たシュタケという近縁種の場合、この管孔がずっと大きいので見分けられる。

  • 写真4
  • スダジイ Castanopsis sieboldii(ブナ科)
  • ヒイロタケ Pycnoporus coccineus(タマチョレイタケ科)
  • シュタケ Pycnoporus cinnabarinus(タマチョレイタケ科)

(尾崎煙雄)