フィールドノート No.2187

 2022/10/05(水)

 オオフタモンウバタマコメツキ

 長南町にて。腐朽の進んだ立枯れの樹皮を剥がすと大きなコメツキムシが現れた(写真1、2)。これはオオフタモンウバタマコメツキ、体長は3センチ程もある大型のコメツキムシだ。

  • 写真1 立枯れの樹皮下にいたオオフタモンウバタマコメツキ(矢印)
オオフタモンウバタマコメツキ(拡大)
  • 写真2

 千葉県が本種の太平洋側の分布東北限となる南方系の種だ。県内では房総丘陵にだけ生息し、冬季、樹皮下で越冬中の成虫を希に見る事ができる。

 樹皮を剥がしてこのサイズの甲虫が出てくると、さすがに「おっ」と声が出てしまう。

  • オオフタモンウバタマコメツキ本土亜種 Cryptalaus larvatus pini(コメツキムシ科)

(斉藤明子)