フィールドノート No.2246

 2023/03/22(水)

 アシマダラアカサシガメ

 大多喜町の山中にて。倒木の樹皮をはがすと赤いカメムシが出てきた。これはアシマダラアカサシガメというビロウドサシガメ亜科のカメムシ(写真1、2)。体長は12ミリほど。この種は和名のとおり脚が暗色と赤色の斑模様となるので、近縁の他の種と区別し易い。

  • 写真1 倒木の樹皮下に居たアシマダラアカサシガメ
  • 写真2 アシマダラアカサシガメがいた倒木

 このカメムシはここでは少なくない印象なのだが、実は千葉県では記録が少なく、この山以外では、佐倉市と清澄山系からしか記録がない。なぜこの山に多いのか謎だ。餌とするヤスデの数が多いのだろうか。

  • アシマダラアカサシガメ Haematoloecha rubescens(サシガメ科)

(斉藤明子)