フィールドノート No.2293

 2025/6/8(日)

 金鈴塚古墳

 木更津市の金鈴塚古墳を訪れた。金の鈴を初めとする豪華な副葬品で有名な古墳時代後期の古墳だが、現地は住宅地の一画に、一部分しか残されていない。もともとは墳丘長約100m、二重に周溝が廻り、その外側まで含めると全長140mと推定される大規模な前方後円墳だ。現地に残されているのは、後円部の一部と横穴式石室。木更津市によって整備されており、石室内を外から見ることができる。現地は東国の代表的な古墳として昭和25年(1925)に千葉県指定史跡となっており、出土した副葬品は国重要文化財に指定されていて、木更津市郷土博物館金のすずで見ることができる。

    写真1 金鈴塚古墳、後円部の一部と横穴式石室が保存されている
    写真2 石室の内部、凝灰岩を横積して構築されており、緑泥片岩製の箱形石棺が設置されている

(黒田篤史)