2026/3/24(火)
駒久保古墳群の前方後円墳
君津市の駒久保古墳群を訪れた。ここは周知の埋蔵文化財包蔵地として登録されており、前方後方墳2基、方墳2基、円墳16基の古墳群として知られている。その多くは古墳時代前期のものと考えられている。3月11日にこの地域についても微地形表現図を作成し、図上で古墳群の様子を見ていたところ、これまで認知されていないと思われる全長72mほどの前方後円墳らしき地形を見つけたため、現地を確認しに行った。西側くびれ部あたりに八幡神社が鎮座し、尾根上を通る古くからの道や、神社に関わる施設があるため削られているが、低く長い前方部を持つ前方後円墳であると認識できる。古道が後円部の中心を通っており、深く削られているため、主体部が損なわれている可能性も高いが、この部分の表面を精査するだけでも、この古墳に関わる多くの情報を得られるかもしれない。これが70m級の古墳時代前期の前方後円墳だとすると、この地域の古墳時代社会を考え直す、重要な存在になるだろう。なお、この周辺地域にはこれまで認知されていない前方後円墳や前方後方墳が図上でいくつか確認できるため、今後関係機関と連携して、現地を順次踏査したいと考えている。
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写真1 前方部南西側から古墳を眺める。
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写真2 後円部から前方部を見る。後円部中央はかなり削られている。
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写真3 駒久保古墳群の前方後円墳の微地形表現図。国土地理院数値標高モデル1mメッシュDEMを加工して作成。
(黒田篤史)