れいぞうこ【冷蔵庫】

 木で作った箱の内側に断熱材とブリキ板が張ってあり,上段に入れた氷によって中の食品を冷やした。下部に,氷が溶けた水を出す穴があり,時々水を捨てて使った。氷は氷屋から一貫目,二貫目などの単位で買った。業務用は肉屋,魚屋などが使用した大きなもので,家庭用の小さめな氷冷蔵庫もあった。しかし,家庭用の氷冷蔵庫は高価なため,どの家にもあるというものではなかった。昭和30年代に入ると,電気冷蔵庫が普及し,氷冷蔵庫は姿を消した。
教師用解説