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写真17 水門 昭和31年(1956) 撮影場所:千葉県佐原市加藤洲
加藤洲・新左衛門の水門。左端には潮来のあやめ旅館が、水門の間からは水雲橋が垣間見える。ちなみに、水雲橋は文人・宮本水雲(茶村)の亡きあと、その徳を忍んで安政期(1854〜60)に架橋されたといわれている。また、当域の築堤・水門設置に関する工事は、利根川改修計画のうち、明治33年(1900)から同42年(1909)まで行われた利根川第1期改修工事にふくまれたが、折しも明治43年には大洪水に見舞われたことにより、増補・増強の工事を余儀なくされ、第2期改修工事(明治40年〜昭和5年・1907〜1930)の一部として明治44年(1911)から昭和2年(1927)までかけて再度追加施工された。うち、シマの水門はおおむね大正期に順次設けられ、周囲24ヶ所におよんだ。