水郷の原風景 もくじへ


写真23 田畑とエンマ 昭和30年(1955)頃 撮影場所:千葉県佐原市(北佐原)
田畑を縫うようにしてエンマが走る。苗代田や水を張った田、植えたばかりの田のほか、麦畑やクロ畑なども見える。この麦は二毛作として田に作ったもの。中央のクロ畑にはジャガイモ、手前には左からサヤエンドウ・菜の花・ソラマメが植えてある。そして、遠くにあるのはポプラの木々。ポプラは、特に昭和10年(1935)代の一時期、観光目的で道端などに植樹されもしたが、育ちが早く、樹高があって真っ直ぐ伸びることから、薪に利用したり、床上浸水といった水害の際、舟をつなぐなどによいとして、屋敷地内にもずいぶんと植えられた。