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写真41 張網を上げる 昭和32年(1957) 撮影場所:千葉県佐原市砂場
張網(はりあみ)はトモエ網ともいわれる。魚が壁面を伝って泳ぐ習性を利用したもので、手前の網に沿わせ、誘導させて、先端の三角状の網のなかへ閉じ込めてしまうというもの。この内には、さらにドウ・ウケなどと呼ぶ筒状の捕獲具が付いている。捕れるのはゴロ・ヤギ・タナゴ・フナ・コイ・エビ等々と一様ではないが、小魚が主である。やはり網を上げるのは朝のうち。