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写真77 出荷 昭和33年(1958) 撮影場所:千葉県佐原市砂場
俵詰めがすめば、自家の検査日を待って、いよいよ出荷となった。農家にとって総決算のときである。即換金を願った普通農家では期待と不安に満ちた長い1日。北佐原農協前。満載の舟が次々と入ってきている。サッパ舟に積める米俵の最大積載量は20俵目安であったという。ちなみに、千葉県で事実上の産米検査が実施されるようになったのは大正2年(1913)からのことで、このときに俵は2重包装俵、検査等級も玄米・精米ともに1〜4等・等外の5等級と定められた。