海に幸を求めて
海進(かいしん)によって台地を形成する関東ローム層の谷間にそって、海の水が川沿いの低地を伝わって陸地の奥深く入ってきました。遠浅の海がひろがり、波静かな入江がいりくんだ香取(かとり)の海は台地に住む縄文時代の人々には自然の宝庫でした。彼等は恵まれた海の幸を意欲的に利用するためにくふうし、努力して生活の技術や文化を見につけていきました。
釣針・モリ(銚子市余山貝塚・複製品)