千葉県立中央博物館大利根分館 収蔵資料

 錦絵 冨嶽三十六景   常州牛堀 北斎画


 葛飾北斎によって描かれた利根川高瀬船の様子です。
 船の中から釜の水を捨てています。この屋根のある場所はセイジといって、銚子から江戸までは早くて一週間から10日ほどかかるのでその間に船頭(センドウ)が寝起きをする場所でした。そのセイジの上に帆柱が倒してあります。また、船首にホウキとアカトリ(水を汲む道具)がおいてあり、荷物の上にカマスが積んであります。