過去の企画展示(アーカイヴ)のタイトル

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平成15年の展示(アーカイヴ)

  • 共同企画展「英雄・怨霊 平将門‐史実と伝説の系譜‐」 

    • 会場:千葉県立中央博物館大利根分館 第3展示室
      日時:5月31日(土)〜6月30日(月)会期中無休

    • 会場:関宿城博物館企画展示室
      日時:7月15日(火)〜8月17日(日)会期中無休

    • 展示概要

      photobox. 平安時代中期、下総・常陸を中心に勢力を広げた平将門は、「新皇」を名乗り都の貴族社会を震撼させました。結局この「平将門の乱」は鎮圧されたが、その後千年あまりを経た今もこの地域には数多くの将門伝説が伝承されています。また、全国的にみても、さまざまなヴァリエーションの伝説が点在しており、将門に対する畏怖・畏敬の念が未だ人々の間に根強く浸透していることが分かります。特に茨城県岩井市を中心とした利根川流域など関宿城博物館及び大利根博物館の周辺一帯は将門に縁の深い土地柄です。
       平将門のイメージは、史実の枠におさまりきれない形をとりながら長い年月を経てなお多くの人々の心意に影響を及ぼしています。今回の展示では、歴史資料に残される平将門の実像を基本に、それが後にどのような過程を経てどのような形で、全国に伝説として広まり定着していったのかを示します。特に伝説の発生・伝播・波及などについて資料により紹介します。

    • 単元構成

      導入

      1. 武人 平将門

        1. 平将門の乱

        2. 関東武士団と将門
          歴史資料にみる平将門像と、それがのちの東国武士団によって引き継がれていく系譜を紹介します

      2. 将門伝説の広がり

        1. 中世文学と将門伝説

        2. 将門伝説と宗教者たち

        3. 各地の将門伝説
          中世期、将門にまつわる物語が御伽草紙や幸若舞曲などの各種文学によって次第に伝説化され、更に修験者や宗教者達によって民間に伝播・定着していく過程を紹介します。

      3. 江戸期の文芸・絵画にみる将門

        1. 江戸文芸の流行と将門伝説

        2. 芝居と錦絵にあらわれる将門
          江戸時代、東国において将門は一種の英雄そして怨霊として芝居の題材などにも取り上げられ、人気を呼びました。更にこれを浮世絵師達がさまざまな錦絵として描いている。ここでは、こうした文芸や錦絵の中から、当時の庶民の将門に対するイメージを示します。

      4. 現代に生きる将門

        1. 平将門近代史

        2. 芝居・ドラマ・小説の将門
          近代以降、将門伝説は時代の風潮と相まって新たな展開を見せます。首塚事件をはじめ伝承地における具体的な事件が人々の話題となり伝説が再生されます。更に近年はテレビ、小説、映画などの題材となり、現代の人気にもつながっていきます。ここでは、こうした近代以降の新しい将門像を紹介します。

    • 七人影武者将門像掛け軸(部分)東京都千代田区・神田神社蔵

    • 【展示資料一覧】[大利根博物館のみ 展示期間が入っていないものは会期中展示]

      1. 伝 将門像(複製)(茨城県立歴史館/原品茨城県岩井市・国王神社)5/31〜6/13

      2. 伝 将門后像(茨城県大和村・后神社)

      3. 将門記(複製 千葉県立中央博物館/原品 愛知県名古屋市・宝生院真福寺)

      4. 扶桑略記(複製 千葉県立中央博物館/原品 宮内庁書陵部)

      5. 九条殿記(複製 千葉県立中央博物館/原品 国立公文書館)

      6. 千葉妙見大縁起絵巻 栄福寺本(複製 千葉市立郷土博物館/原品 千葉市・栄福寺)

      7. 下総国千葉郷妙見寺大縁起絵巻(複製 千葉市立郷土博物館/原品 福島県相馬市・歓喜寺)

      8. 妙見菩薩立像(複製 千葉市立郷土博物館/原品 個人)

      9. 伝 良文軍扇(千葉県小見川町・樹林寺)

      10. 夕顔観音大菩薩縁起(千葉県小見川町・樹林寺)

      11. 月天石(千葉県小見川町・樹林寺)

      12. 将門妙見掛け軸(額入り写真パネル 茨城県谷和原村・禅福寺)

      13. 下総相馬氏系図(個人)

      14. 伝将門の兜(個人)

      15. 天寧寺梵鐘拓本(関宿城博物館)

      16. 七人影武者将門像掛け軸(東京都千代田区・神田神社)

      17. 俵藤太絵巻 中・下巻(栃木県立博物館)

      18. 大手神社小絵馬(栃木県立博物館)

      19. 大原神社小絵馬(栃木県立博物館)

      20. 極楽院門下由緒書(京都府京都市・極楽院空也堂)

      21. 由緒書願状(京都府京都市・極楽院空也堂)

      22. 将門神社社記(個人)

      23. 将門神社護符版木(個人)

      24. 御幸姫護符版木(個人)

      25. 将門妙見絵馬(千葉県柏市・布施弁天東海寺)

      26. 伝 桔梗の前の鏡(千葉県下総町・昌福寺)

      27. 伝 桔梗の前の懐剣(千葉県下総町・昌福寺)

      28. 王宿由来記(個人)

      29. 王宿棟札(個人)

      30. 国王神社縁起演書(茨城県岩井市・国王神社)

      31. 伝 将門の太刀(個人)

      32. 伝 将門の旗(個人)

      33. 伝 将門の烏帽子(千葉県干潟町・正賢寺)

      34. 伝 将門の笏(千葉県干潟町・正賢寺)

      35. 伝 将門の墨(千葉県干潟町・正賢寺)

      36. 成田山不動明王略縁起弁道之記(成田山霊光館)

      37. 成田山縁起絵葉書(成田山霊光館)

      38. 平将門退治図会(成田山霊光館)

      39. 旧水郷大橋写真 1点 佐原市佐原

      40. 錦絵「江戸の花名勝会・神田明神」他7点(茨城県岩井市)5/31〜6/13

      41. 錦絵「将門山古後所之図」他7点(茨城県岩井市)6/14〜6/30

      42. 女将門七人化粧(茨城県岩井市)5/31〜6/13

      43. 絵本将門一代記(茨城県岩井市)6/14〜6/30

      44. 絵本実録・平将門一代実記(茨城県岩井市)6/14〜6/30

      45. 将門山評定(成田山仏教図書館)

      46. 錦絵「佐倉惣五郎小別れ組上二枚物」(国立歴史民俗博物館)

      47. 真山青果戯曲上演パンフレット(個人)

      48. 小説類(個人)

      49. 「風と雲と虹と」ストーリーブック(個人)

      50. 皇国小史(大原幽学記念館)

      51. 日本外史巻一(大原幽学記念館)

      52. 国定教科書一部改訂案(流通経済大学図書館)

      53. 大蔵省構内将門碑建立許可書写(流通経済大学図書館)

      54. 錦絵「将門と秀郷」(個人 関宿城博物館寄託資料)5/31〜6/13

      55. 利根川図志(大利根博物館・関宿城博物館)

      56. 成田山名所図会(関宿城博物館)

      57. 錦絵「相馬の古内裏」(関宿城博物館)

      58. 将門山滝夜叉姫物語(関宿城博物館)5/31〜6/13

      59. 錦絵「総州猿島内裏図」(関宿城博物館)6/14〜6/30

      60. 錦絵「近江八景之内ち堅田落雁平将門」(関宿城博物館)6/14〜6/30

      61. 錦絵「相馬太郎良門父の非命を愁再将門山において旗上の図」(関宿城博物館)6/14〜6/30

      62. 国宝将門記伝(関宿城博物館)

      63. 平将門古蹟考(関宿城博物館)など

    • 会場、期日によっては展示されない資料もあります。詳しくは会場館にお問い合わせ下さい。

  • 出土遺物巡回展「房総発掘ものがたり」 

    • 会場:千葉県立中央博物館大利根分館 第3展示室

    • 日時:8月16日(土)〜9月15日(月)

    • 概要:

      先史の時代から今日にいたるまで,人びとの生活は積み重なるように続いています。
      生活の跡は地中に埋もれ“遺跡”となって残されているものもあります。千葉県にもたくさんの遺跡が残され,古代の人たちの歩みをうかがうことができます。発掘調査で出土した遺物は,土にまみれたものですが、その成果を整理・分析すると,私たちに残された遺産がよみがえってきます。
      今回の展示は県内で行われた発掘調査のなかから,注目さえる遺跡を選び、より多くの方々に御覧いただくため県内各地の博物館を展示会場として「出土遺物巡回展−房総発掘ものがたり−」を企画いたしました。
      展示された考古資料のなかから先人の生活や文化の一端にふれ、房総の歴史を実感していただければ幸いです。

    • 展示内容
      1. 赤羽根遺跡
        旧石器時代のさまざまな石器

      2. 寺ノ代遺跡
        注ぎ口の付いた縄文土器

      3. 志摩城跡
        台地西側の再葬墓群

      4. 坊作遺跡
        上空から見た坊作遺跡

      5. 種ヶ谷津遺跡
        三彩釉がかかった小壺

      6. 大畑台遺跡
        灰釉陶器双耳壺

      7. 越川戸遺跡
        四面庇の掘立柱建物跡

      8. 稲荷谷遺跡
        火葬骨を納めた灰釉陶器

    • 展示遺跡と主な展示資料

      1. 松尾町 赤羽根(あかばね)遺跡
        旧石器時代のさまざまな石器

      2. 寺ノ代遺跡
        注ぎ口の付いた縄文土器

      3. 志摩城跡
        台地西側の再葬墓群

      4. 坊作遺跡
        上空から見た坊作遺跡

      5. 種ヶ谷津遺跡
        三彩釉がかかった小壺

      6. 大畑台遺跡
        灰釉陶器双耳壺

      7. 越川戸遺跡
        四面庇の掘立柱建物跡

      8. 稲荷谷遺跡
        火葬骨を納めた灰釉陶器

展示遺跡と主な展示資料

遺跡名 時代 種別 主な展示資料
松尾町 赤羽根(あかばね)遺跡 旧石器 包蔵地 楔形石器
君津市 寺ノ代(てらのだい)遺跡 縄文 集落 縄文土器・石錘
多古町 志摩城(しまじょう)跡 縄文〜弥生 包蔵地
再葬墓
縄文土器・弥生土器・勾玉・曲
市原市 坊作(ぼうさく)遺跡 奈良 集落 墨書土器・鉄製品
千葉市 種ケ谷津(たねがやつ)遺跡 奈良 祭祀 三彩陶器・鉄製儀鏡・土師器・須恵器
千葉市 越川戸(こしかわど)遺跡 平安 集落 瓦塔・瓦堂
木更津市 大畑台(おおはただい)遺跡 奈良・平安 火葬墓 土師器骨蔵器・灰釉陶器・鉄板
東金市 稲荷谷(いなりやつ)遺跡 奈良・平安 集落 縄文土器・灰釉・緑釉陶器
  • 収蔵品展「むかしの道具」 

    • 会場:千葉県立中央博物館大利根分館

    • 日時:10月3日(金)〜11月30日(日)

    • 移動展示会場

    • 旭市総合体育館 10月2日(木)〜10月13日(月)

    • 銚子郵便局 10月16日(木)〜10月28日(火)

    • 八日市場市立公民館 10月30日(木)〜11月8日(土)

    • 内容
       小学校4年生の社会科郷土学習「昔のくらし」の参考資料として、学年や学級で観ていただくことを主な目的としていますが、ご家族でこの展示を観ながら、展示された様々な道具を糸口にして、むかしの暮らしぶりや生活の移り変わりについて話をしていただけらば、なお良いと思います。
       展示資料は、昭和40年代までの生活用具、約100点です。野良着や産着などの衣類、釜やなべ、せいろ、ほうろくなどの調理道具、洗濯だらいや火のし、行李、また蓄音機や氷冷蔵庫、柱時計などもあります。また、実際に道具を身につけたり、使ってみるコーナーもあります。みのや笠、ぞうりを身につけてみる、ショイコ、天秤棒で荷物を担いでみる、石臼で粉をひく、さおばかりで量ってみる、といった体験ができます。メンコやベーゴマ、お手玉などの遊び道具も準備しています。
       むかしを懐かしみながら、ちょっと勉強にもなる一日を過ごしてみてはいかがでしょう。

  • 「寺田家文学資料展」 

    • 会場:千葉県立中央博物館大利根分館 第3展示室

    • 日時:平成15年12月13日(土)〜平成16年2月1日(日)

    • 展示概要

      伊藤左千夫、長塚節ら近代の歌人たちを陰で支えながら、酒造家の当主として、またみずからも短歌を詠み、絵や写真を好んだ人。寺田憲。彼の幅広い文人たちとの交友関係をご当家に残された書簡により紹介し、短歌を愛した歌人としての作品を紹介します。

    • 寺田憲(明治15年生まれ〜昭和12年没)

  • 写真展「佐原のむかし」 

    • 会場:千葉県立中央博物館大利根分館 第3展示室

    • 日時:2月10日(火)〜5月9日(日)

    • 展示概要

      「佐原ハ下利根附第一繁昌の地なり・・・誠に水陸往来の群衆昼夜止時なし」と『利根川図志』(赤松宗旦 安政2年)に記されているような繁盛ぶりでした。江戸時代には物資の集散地として、また香取神宮・鹿島神宮・息栖神社の三社詣での人々で賑わいを見せました。明治以降も北総の商都としてはもちろんのこと、風光明媚な水郷の地も人々を惹きつける観光地として有名になりました。佐原の町並みは、江戸・明治の木造・土蔵建築、大正の洋風建築、昭和の看板建築等があり一見雑多なように見受けられますが、各時代のそれぞれ特徴のある建物が軒をならべ、時代を超えた本物だけが持つ力強さと重厚な趣を今に伝える貴重な遺産と言えるでしょう。
      今回の写真展では、本宿・新宿の町並みを撮影した写真(昭和11年頃)や佐原の祭りの写真(昭和初期頃)、また当時営業していた奈良屋呉服店の資料の他に、十六島の様子を撮影した写真を展示します。この機会にぜひ古き良き「さわら」にふれてください。

    • 佐原の山車行事

      大人形などを飾った数多くの豪華な山車が勇壮に巡行する、関東地方を代表する山車行事です。本宿は7月の八坂神社の祇園祭に、新宿は10月の諏訪神社の大祭に行われます。「佐原の山車行事」は、平成16年2月6日、国の重要無形民俗文化財に指定されました。

    • 水郷

      利根川・横利根川・常陸利根川に四方をかこまれた低湿地帯の十六島は、水郷と呼ばれどこか牧歌的叙情的なイメージがありますが、実際の生活は水からの恩恵と災いを常に合わせ持った厳しい環境でした。昭和39年に始まる土地改良による干田化により、このような風景はなくなりました。

    • 代表的な展示資料

      1. 文明堂

      2. 国民共済無尽

      3. 関脩三商店

      4. 西ノ宮商店

      5. 小倉洋品店

      6. 鍋屋糸店

      7. 向後雄蔵商店

      8. 佐原小学校

      9. 円城寺畳表店

      10. 香取街道(本宿)

      11. 松浦病院

      12. 旧川崎銀行佐原支店(大正3年頃)

      13. 古渡屋商店

      14. 香取神宮神幸祭(大正7年小野川河口付近)

      15. 蜷川家具店

      16. 佐藤銅鐵店

      17. 香取街道(新宿)

      18. 奈良屋と小倉時計店

      19. 大野洋品舗

      20. 都川食料品店 など

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