過去の企画展示(アーカイヴ)のタイトル

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平成17年の展示(アーカイヴ)

  • 写真展「川の船と海の船」 

    • 会場:千葉県立中央博物館大利根分館 集会室

    • 日時:1月15日(土)〜5月15日(日)

    • 展示概要

      昔から、人々の暮らしと船は欠かすことのできないものでした。江戸時代以降物資の流通が大規模かつ頻繁になり、利根川は江戸への流通の大動脈として利用され、大型の高瀬船はその主役として活躍します。明治以降には外輪蒸気船、昭和6年には大型観光遊覧船さつき丸・あやめ丸が就航し、華やかな水郷観光が始まりました。また、太平洋に面した九十九里浜では、江戸時代から鰯漁が盛んで、そこで生産される干鰯(ほしか)は良質であったことから、農村部の畑の肥料として需要が多く、利根川を経由して各地に運ばれていきました。
      今回、川の船として主に高瀬船を、海の船として九十九里浜で操業していた漁船を中心に紹介します。

    • 代表的な展示資料

      1. 高田の船溜まり(銚子市・大正期) 当館蔵

      2. ボートと高瀬船(小見川町・昭和25年頃) 個人蔵

      3. 小見川河岸1(小見川町・大正期) 小見川町所蔵

      4. 小見川河岸2(小見川町・昭和13年頃) 個人蔵

      5. 黒部川と醤油蔵(小見川町・昭和25年頃)小見川町所蔵

      6. 小見川河岸3(小見川町・昭和初期)小見川町所蔵

      7. ミヨシに立つ船頭(小見川町。昭和初期)小見川町所蔵

      8. 水郷のピクニック(佐原市・昭和35年頃)当館所蔵

      9. 佐原みなと(佐原市・昭和27年)当館所蔵

      10. 小野川口(佐原市・大正期)個人蔵

      11. 水郷大橋と高瀬船(佐原市・昭和28年)個人蔵

      12. 横利根川にて(佐原市・大正期)当館所蔵

      13. 横利根川旧河道にて3(佐原市・昭和30年頃)当館蔵

      14. 夫婦船頭2(河内村・昭和32年頃)個人蔵

      15. 藁を積む(栄町 昭和初期)当館所蔵

      16. 長門橋と高瀬船(栄町 昭和初期) 栄町所蔵

      17. 木下河岸(印西市・明治37年頃)個人蔵

      18. 布佐にて(我孫子市・明治末期)個人蔵

      19. 船戸閘門(境町・大正期)個人蔵

      20. 鹿島神宮御船祭(鹿嶋市・明治39年)個人蔵

      21. ポプラの影で(潮来市・大正期)当館所蔵

      22. 牛堀河岸(潮来市・昭和初期)当館所蔵

      23. 牛堀より霞ヶ浦方面を望む(潮来市・大正9年)当館所蔵

      24. 霞ヶ浦をゆく2(霞ヶ浦・大正期)土浦市立博物館保管

    • 海の船 ※全写真とも大網白里町教育委員会所蔵

      1. 二艘の手こぎ大地曳船

      2. 手こぎ大地曳船と漁師

      3. 地曳き網を見る子守 (明治35年頃)

      4. 大勢で網を引く (明治35年頃)

      5. 地曳き網の撮影と見物者 (明治35年頃)

      6. 袋網をたぐる (明治35年頃)

      7. 魚の分配 (明治35年頃)

      8. 地曳き網船の出航

      9. 腰ひもで網を引く

      10. 袋網の引き上げ

      11. 大量に獲れたアジ

      12. 網を運ぶ女性たち(昭和37年8月)

      13. 揚繰網船を砂浜に揚げる

      14. 揚繰網船を砂浜に揚げる

      15. 広げた網(昭和37年8月)

      16. 網の積み込み(昭和37年8月)

      17. 揚繰網船の出航 1

      18. 揚繰網船の出航 2

      19. 出航を待つ揚繰網船

      20. 揚繰網船の出航

      21. 網入れ

      22. 網の引き上げ

      23. 船を砂浜へ引き上げる(昭和36年頃)

      24. 網の手入れ風景

      25. 造船風景(昭和36年頃)

      26. 造船風景ー底板の取りつけ(昭和36年頃)

      27. 造船風景ー舳先と底板(昭和36年頃)

      28. 造船風景ー舷側の取り付け(釘しめ)(昭和36年頃)

      29. 造船風景ー舷側の取り付け(昭和36年頃)

      30. 造船風景ー骨組みの様子(昭和36年頃)

      31. 造船風景ー艫の完成(昭和36年頃)

      32. 新造おろし(進水式)の様子

      33. 木綿網のカッチ染め

      34. 木綿網のカッチ染め

      35. 船大工道具 (実物資料)

      36. 機械式揚繰網船の骨組み模型(実物資料)

  • 新収蔵品展 

    • 会場:千葉県立中央博物館大利根分館 集会室

    • 日時:〜5月15日(日)

    • 展示概要

      新収蔵資料の中から、主なものを選んで紹介しています。今回紹介したなかには銚子市野尻町の桶職人宅から寄贈された醤油醸造の桶製作用具一式や、銚子市本城町で行われていた子安講の諸道具など、まとまった資料として貴重なものもあります。

    • 代表的な展示資料

      1. レジスター 1点 収集地:佐原市佐原

      2. 分銅はかり 1点 佐原市森戸

      3. 伊能頴則書 1点 成田市馬橋

      4. 岡野商店桶屋資料 84点 銚子市野尻町

      5. 写真(小見川の祭りと高瀬船) 1点 小見川町小見川

      6. 新島村勢一覧其一 1点 蕨市

      7. カワセミ 1点 佐原市扇島

      8. 飯びつ(曲げ物) 1点 佐原市佐原

      9. 提灯と提灯箱 2点 佐原市佐原

      10. 銭函 1点 佐原市佐原

      11. 鍋屋糸店の紙袋 1点 佐原市佐原

      12. サッパ舟の櫓 1点 佐原市三島

      13. 藤森大雅墨蹟 1点 佐原市北

      14. 羽釜 1点 大栄町奈土

      15. 鏡台 1点 銚子市小船木町

      16. 衝立 1点 銚子市小船木町

      17. 初着 2点 旭市江ヶ崎

      18. 木挽き鋸 1 佐原市香取

      19. 縦挽き鋸 1 佐原市香取

      20. 鳥剥製(セッカ) 1点 桜川村浮島

      21. 鳥剥製(クロジ) 1点 旭市ニ

      22. 鳥剥製(アオジ) 1点 小見川町小見川

      23. 鳥剥製(オオルリ) 1点 長生村一松

      24. 鳥剥製(ハイイロウミツバメ) 1点 銚子市前宿町

      25. 鳥剥製(バン) 1点 佐原市笄島

      26. 鳥剥製(ウソ) 1点 佐原市中洲

      27. 鳥剥製(ジョウビタキ) 1点 大栄町堀籠

      28. 鳥剥製(コゲラ) 1点 銚子市小船木町

      29. 鳥剥製(シジュウカラ) 1点 下総町大菅

      30. 鳥剥製(センダイムシクイ) 1点 旭市ハ

      31. 鳥剥製(シロハラ) 1点 旭市ニ

      32. ボデ 1点 佐原市寺内

      33. み網 1点 佐原市寺内

      34. 目潰しカゴ 1点 佐原市寺内

      35. オキビハコビ 1点 佐原市佐原

      36. 水道管 1点 佐原市佐原

      37. 唐箕 1点 佐原市多田

      38. オヒツ 1点 佐原市佐原

      39. オヒツ 1点 佐原市佐原

      40. タライ 1点 佐原市佐原

      41. 水車 1点 東庄町笹川

      42. ソリ 1点 東庄町笹川

      43. 幟(五月) 2点 佐原市多田

      44. 乾燥芋干しカゴ 1点 東庄町夏目

      45. ダイズカスキリ 1点 佐原市三島

      46. おはちいれ 1点 佐原市三島

      47. 肥おけ 1点 銚子市市見図町

      48. 肥じょうご 1点 銚子市市見図町

      49. アルミ圧力釜 1点 多古町島

      50. 打ち掛け 点1 多古町牛尾

      51. 子安講道具 9点 銚子市本城町

      52. トースター 1点 佐原市下小野

      53. 陶器製湯たんぽ 1点 銚子市北小川町

      54. 下駄スケート 1点 銚子市北小川町

      55. 水郷絵はがき 8点 船橋市高根台

      56. 円城寺家文書 6点 佐原市佐原

      57. 木挽き鋸 1点 佐原市大根

      58. はかり 1点 佐原市佐原

      59. 旧水郷大橋写真 1点 佐原市佐原

      60. タライ 1点 銚子市前宿町

      61. おかもち 1点 銚子市前宿町

      62. 張り板 1点 銚子市前宿町

      63. 前掛け 1点 銚子市前宿町

      64. 草履 1点 銚子市前宿町

      65. 下駄 1点 銚子市前宿町

      66. 番傘 2点 銚子市明神

      67. ポジフィルム(水郷風景) 31点 佐原市北

  • 企画展「いずれ菖蒲か杜若‐水辺の花の物語‐」 

    • 会場:千葉県立中央博物館大利根分館 第3展示室

    • 日時:5月28日(土)〜6月26日(日)

    • 展示内容

      当館のある水郷は、「潮来出島のまこものなかに あやめ咲くとはしおらしや」の唄にもあるように、あやめに縁の深い地域です。
      あやめという花は日本人にとって、源頼政と菖蒲前の物語、在原業平の八橋の物語などで昔から親しみ深い花でしたが、一方で「いずれ菖蒲か杜若」のことばどおり、あやめとかきつばた、しょうぶの名称と区別についての話題にも事欠かない、文化史の面からみてたいへん興味深い花です。
      本展では日本文化におけるあやめ、かきつばたの表現を、文学から能、香道、絵画、浮世絵、そして園芸から水郷観光まで、多方面から紹介します。日本文化の豊かな歴史のなかで、そこここに開いたあやめの物語をひもときつつ、あらためてこの花の魅力を再認識していただければと思います。

    • 恋の花

      「いずれ菖蒲か杜若」。どちらも優れていて選択に迷う、あるいは似ていてまぎらわしい、という意味で用いられる言葉です。この言葉の基になったのは、源平盛衰記や太平記などに記される源頼政と菖蒲前の恋物語です。また、平安時代の歌人、在原業平が八橋に咲くかきつばたに愛しい女性の面影を見た『伊勢物語』の東下りの一節などにより、あやめやかきつばたは「恋の花」のイメージに彩られています。特に八橋の物語は後代の芸能や文学、工芸などさまざまな分野に大きな影響を与えました。

        1. 主な展示資料

        2. あやめのまへ絵巻(東洋大学図書館蔵)

        3. 伊勢物語絵巻模本(東京国立博物館蔵)

        4. 能「杜若」中啓・初冠(銕仙会蔵)

        5. 杜若八橋模様振袖(国立歴史民俗博物館蔵)

        6. 苧麻朝白地霞尾長鳥流水菖蒲文衣装(日本民藝館蔵)

    • 邪気を払う あやめぐさ

      旧暦の5月5日は端午の節供。そして端午の節供の花はしょうぶです。しょうぶは里芋などと同じ仲間で、あやめやかきつばたとは種が異なり、きれいな花は咲きません。しかし古くはあやめ、あやめぐさと呼ばれ、強い芳香を発する長い剣型の葉が邪気を払うと考えられてきました。雨の季節が始まるこの時期に、よもぎと一緒に軒に飾ったり、菖蒲酒を飲んで災厄を払い無病息災を願うのは、もとは中国から伝わった習俗です。
      また、小さな菖蒲文様を白く染め抜いた菖蒲革は、甲冑などによく用いられました。菖蒲が「尚武」「勝負」に通じることから、武家社会で尊ばれたからです。

        1. 主な展示資料

        2. 絵本千代松(千葉市美術館蔵)

        3. 五節句の内 皐月(くもん子ども研究所蔵)

        4. 紺糸縅本小札胴丸具足(千葉県立総南博物館蔵)

        5. 革ぜん図考(国立国会図書館蔵)

        6. 爪菖蒲革腰差したばこ入れ(東京都江戸東京博物館蔵)

    • 江戸の園芸とあやめ・かきつばた

      日本の園芸は、江戸時代に非常に発達し、花木や草花の改良が進みました。花菖蒲にもたくさんの園芸品種が生み出されましたが、その発展に大きな功績を残した人物が、菖翁こと松平左金吾定朝という、江戸麻布に居を構えた二千石の旗本です。父の影響を受けて幼少の頃から草花を愛し、役職の傍ら様々な植物を栽培しましたが、なかでも花菖蒲を好んで改良を重ねました。定朝が作り出した花菖蒲は「菖翁花」と呼ばれ、そのうち「宇宙」「五湖の遊」など17種が、今も受け継がれ栽培されています。花菖蒲を花菖蒲園に群生させて楽しむようになったのも、江戸時代のことです。江戸東郊の堀切村の百姓、小高伊左衛門が天保年間に開いた花菖蒲園は、新しい名所として、花好きの江戸っ子を大勢集めました。

        1. 主な展示資料

        2. 草花絵前集(国立国会図書館蔵)

        3. 花菖培養録(国立国会図書館蔵)

        4. 草花植木つくし(千葉県立中央博物館蔵)

        5. 名所江戸百景 堀切の花菖蒲(千葉県立中央博物館蔵)

        6. 小高園花菖蒲番付(国立歴史民俗博物館蔵)

  • 出土遺物巡回展「房総発掘ものがたり」 

    • 会場:千葉県立中央博物館大利根分館 第3展示室

    • 日時:7月9日(土)〜7月31日(日)

    • 展示内容

      千葉県では年間約500件以上の発掘調査が行われています。今回は最近の調査で出土した資料のうち、歴史的・学問的に価値の高い資料を選定し、県内各地の博物館を巡回します。展示資料は県内の遺跡から出土した旧石器時代の石器や縄文時代の土器、古墳から出土した副葬品の太刀・槍・ガラス玉、奈良時代の集落跡から出土した帯金具、中世の城郭から出土した陶磁器など9遺跡532点です。

    • 石器と石材(柏市中山新田T遺跡ほか)

      房総半島後期旧石器時代の石器の石材は、どこから運ばれてきたのでしょうか。今回の展示では、石器に用いた石材から、当時の人びとの活動を探っていき、初めてその全貌に迫ります。

    • 五本松(ごほんまつ)3遺跡(鎌ヶ谷市)

      手賀沼西岸に注ぐ大津川最上流右岸の台地に所在する後期旧石器時代の遺跡です。調査の結果、栃木県高原山(たかはらやま)産の黒曜石(こくようせき)を使って石器を製作した約27,000年前の土坑(どこう・工房跡)が発見されました。これは、全国的にも例の少ない貴重な発見です。

    • 内野(うちの)第1遺跡(千葉市)

      印旛沼に注ぐ勝田川西岸、標高約20mの台地上の遺跡です。縄文時代中期〜晩期の住居跡が125軒検出されました。住居は、直径100mの円に沿い環状に作られており、土器のほか、土偶(どぐう)400点、耳飾り118点、石棒(せきぼう)・石剣(せきけん)200点等祭祀(さいし)に使った遺物が多数発見されました。
      土偶は後期中頃の山形土偶と後期〜晩期のミミズク土偶が出土し、中には耳飾りをした土偶もあります。土版(どばん)は晩期で人面を描いています。耳飾りは、直径7p前後の大きさが多く、後期終わり頃の住居跡からは、対をなすと考えられる耳飾りが4点出土しています。

    • 西根(にしね)遺跡(印西市)

      印旛沼に注ぐ戸神川の川沿いの低地から縄文時代後期の土器集中地点が7か所みつかりました。全体で3.14トンの加曽利(かそり)B式土器が出土し、600個体を超える土器が復元され、実測できました。土器のほかには、漆(うるし)塗りの飾り弓の破片・石器類がわずかに出土しています。
      容量が60リットル(石油を入れるポリタンク3個分)以上ある大型の壺(つぼ)型土器がいくつも出土しています。低湿地(ていしっち)から出土したので、土器に付着したコゲやススがよく残っており、これらの土器群は当時の煮炊きの方法を考えるうえで、非常に良好な資料といえます。

    • 鹿島台(かしまだい)遺跡A区(君津市)

      弥生時代中期〜後期(約1900年〜1700年前)の再葬墓(さいそうぼ)や方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)と古墳時代中期〜後期(約1600年〜1500年前)の古墳が発見されました。調査の結果、A地区は、住居跡の遺構が少ないことから、弥生時代〜古墳時代にかけて墓域(ぼいき)として利用されていたようです。

    • 辺田(へた)1号墳(市原市)

      約32mの円墳。素環頭大刀(そかんとうたち)・小型素文鏡(そもんきょう)などの副葬品を伴う埋葬施設の周囲に、畿内での排水溝を想わせる区画溝と、供献用の底部穿孔壺(せんこうつぼ)などを多数配置した房総では珍しい前期古墳です。約600m南には、纏向(まきむく)型前方後円墳とされる神門(ごうど)古墳群が存在しています。

    • 台方下平(だいかたげべ)T・U遺跡(成田市)

      台方下平T遺跡は古墳時代中期後半〜後期初頭の拠点集落で、当時としては貴重品である須恵器(すえき)が数多く出土しました。
      隣り合う台方下平U遺跡では古墳時代以降の掘立柱(ほったてばしら)建物が多数検出され、奈良時代には総柱(そうばしら)建物の倉庫群が整然と建ち並んでいたことがわかりました。

    • 一夜山(いちややま)遺跡群C地区(佐原市)

      平安時代の竪穴住居跡から、多数の墨書(ぼくしょ)土器(墨で文字などが書かれた土器)が出土しました。書かれた文字には、寺の名前(赤穂寺)、人名(□部冨成女・里刀自女・廣万呂・酒万呂・麿)、吉祥文字(千万・万福・財田)、職制等を表わす集団の名称(火神部)、その他(酒・薬・賢)等があり当時の様子を知る貴重な資料です。

    • 笹子城(ささごじょう)跡(木更津市)

      今から約500年前の戦国時代に、真里谷武田氏の一族が居た城と伝えられています。 発掘調査は城跡の一部でしたが、城内からは建物跡やお墓の跡が検出されました。また、中国や日本国内で作られた陶磁器類のほか、お墓に供えた石塔や硯など、当時使われた道具類も数多く発見されました。

    • 笹子城(ささごじょう)跡(木更津市)

      今から約500年前の戦国時代に、真里谷武田氏の一族が居た城と伝えられています。 発掘調査は城跡の一部でしたが、城内からは建物跡やお墓の跡が検出されました。また、中国や日本国内で作られた陶磁器類のほか、お墓に供えた石塔や硯など、当時使われた道具類も数多く発見されました。

      • 関連事業
      • 解説会:7月23日(土)13:30〜予約不要

      • 古代ものつくり工房「勾玉つくり」:7月30日(土)10:00〜、13:00〜 予約制

  • 収蔵品展「赤米・黒米・香米って何?」 

    • 会場:千葉県立中央博物館大利根分館 第3展示室

    • 日時:8月6日(土)〜9月4日(日)

    • 展示内容

      開館以来、農業関係資料として収集してきた稲品種125種の中から、主なものを紹介します。また博物館の水田で18種の稲の栽培展示も行っていますのであわせてご覧ください。

    • 赤米(アカマイ)

      赤米は玄米のヌカの色が赤茶色をした米をそう呼びます。稲作の始まった頃から栽培されてきたといわれています。現在では神社の儀式に使用するためにごく一部で栽培が行われるのみです。

    • 黒米(クロマイ)

      黒米は赤米と同じくヌカの色が黒に近い紫色の米で「黒紫米」とも呼ばれます。主に中国や東南アジアで栽培され粒の細長い長粒種がほとんどです。紅血糯という黒米の品種は中国の薬膳料理には欠かせないものとされてきました。済生きん、この紫の色素にポリフェノールが多く含まれていることがわかり、薬効が確認されました。

    • 香米(カオリマイ)

      香米とは炊きあげる時に強い香を発する米をさします。新米の炊ける香を何倍も強くしたものと思ってください。古米に5パーセントほど混ぜて炊くと新米の香に似て食欲をそそります。四国地方に多く伝わり遠来からの客をもてなしたと聞きます。

    • コシヒカリの祖先たち

      おいしい米の代表のひとつ、コシヒカリが誕生するまでに関わった、森田早生・農林一号などの品種を紹介します。ちなみにコシヒカリは農林100号です。

    • 変わった稲

      草丈が30センチほどの倭稲(わいとう)や1本の苗から30本以上に茎が分かれる稲、丈が3メートルにもなるものなどを紹介します。

  • 県立美術館コレクション展「水を描く‐小堀進の世界‐」 

    • 会場:千葉県立中央博物館大利根分館

    • 日時:8月12日(金)〜9月4日(日)

    • 内容
      小堀進(1904〜1975)は、水彩絵具による明快な表現で水彩画に新たな世界を築いた昭和の代表的な水彩画家です。小堀は、葵橋洋画研究所で黒田清輝に洋画の基礎を学んだ後、1932年白日会展、日本水彩画会展、翌年は二科展に水彩作品を出品して入選し、それ以後水彩による制作を続けます。1940年に洋画界における水彩画の地位向上をめざして水彩連盟を結成、その中核的存在にとなりました。戦後は日展への出品を中心に製作を続け、すぐれた現代感覚と創意を重ねて、昭和の水彩画に新技法の画風を確立しました。1969年改組日展に出品した「初秋」で日本芸術院賞を受賞するなど、水彩画の発展に寄与した功績は多大で、1974年には、水彩画家としてはじめて日本芸術院会員になりました。
      特に本県との関係も深く、茨城県潮来町(現 潮来市)に生まれた後は、千葉県立佐原中学校(現 千葉県立佐原高等学校)に学び、さらに、写生地として利根川周辺をこよなく愛し、霞ヶ浦などを描いた多くの作品を残しています。

    • 展示作品
      冬晴の果樹園(1936) 高原(1951) 渓流(1960頃) 南欧の丘(1962) ロンドンの朝(1964) 雨後の山(1964) 山(1965) 霞ヶ浦(1973) 花と海(1974) 逆光(1974)

  • 収蔵品展「むかしの道具」 

    • 会場:千葉県立中央博物館大利根分館

    • 日時:9月17日(土)〜12月4日(日)

    • 移動展示会場

    • 銚子市青少年文化会館 10月5日(水)〜10月12日(水)

    • 多古町コミュニティープラザ 10月29日(土)〜11月6日(日)

    • 八日市場市立公民館 11月16日(水)〜11月23日(水)

    • 学校移動展示

    • 旭市立中央小学校 10月14日(金)〜11月14日(月)

    • 佐原市立佐原小学校 10月18日(火)〜10月27日(木)

    • 八街市立実住小学校 11月25日(火)〜12月21日(水)

    • 内容
       平成11年以来、7年目の展示になりました。小学校4年生の社会科郷土学習「昔のくらし」の単元に関連する資料を展示することによって、むかしの暮らしぶりや生活の移り変わりについて紹介することを主な目的としています。
       児童が「自ら学び、自ら考える力を育成する」ことができるように、解説を減らし、できるだけ子どもの観察・発見を妨げないように展示しました。一方で、関心を持った資料については、「これは何だろう?」と、写真を手がかりに、自分で調べることができるように配慮しています。
       また学校の教材としてだけでなく、広く一般の方々が、昔の暮らしぶりを振り返るきっかけとしていただけることも、あわせて期待しています。昔を振り返ることは、現在の生活の有り様や、今後、来るべき未来をどのように設計していったらよいかを考えることにつながっていくのではないでしょうか。
       展示資料は、昭和40年代までの生活用具、約100点です。野良着や印半纏などの衣類、釜やなべ、おひつ、箱膳などの調理道具、火のしや行李、また蓄音機や氷冷蔵庫、柱時計などもあります。また、実際に道具を身につけたり、使ってみるコーナーもあります。みのや笠、ぞうりを身につけてみる、ショイコ、天秤棒で荷物を担いでみる、といった体験ができます。メンコやベーゴマ、お手玉などの遊び道具も用意しています。
       むかしを懐かしみながら、ちょっと勉強にもなる一日を過ごしてみてはいかがでしょう。

  • 今年度、見学された学校です(計66校・順不同・敬称略)

    • 佐原市立佐原小学校

    • 津宮小学校

    • 神南小学校

    • 大倉小学校

    • 湖東小学校

    • 福田小学校

    • 東大戸小学校石納分校

    • 竟成小学校

    • 新島小学校

    • 香取小学校

    • 佐原中学校

    • 銚子市立椎柴小学校

    • 若宮小学校

    • 清水小学校

    • 飯沼小学校

    • 海上小学校

    • 豊里小学校

    • 興野小学校

    • 明神小学校

    • 高神小学校

    • 旭市立中央小学校

    • 富浦小学校

    • 豊畑小学校

    • 古城小学校

    • 干潟小学校

    • 萬歳小学校

    • 鶴巻小学校

    • 嚶鳴小学校

    • 三川小学校

    • 共和小学校

    • 八日市場市共興小学校

    • 吉田小学校

    • 豊栄小学校

    • 平和小学校

    • 中央小学校

    • 豊和小学校

    • 椿海小学校

    • 光町立白浜小学校

    • 日吉小学校

    • 野栄町立野田小学校

    • 小見川町立小見川東小学校

    • 小見川西小学校

    • 小見川中学校

    • 神崎町立米沢小学校

    • 神崎小学校

    • 大栄町立大須賀小学校

    • 川上小学校

    • 山田町立府馬小学校

    • 栗源町立沢小学校

    • 多古町立中村小学校

    • 多古第一小学校

    • 常磐小学校

    • 下総町立小御門小学校

    • 滑河小学校

    • 八街市立実住小学校

    • 八街北小学校

    • 富里市立浩養小学校

    • 印西市立原山小学校

    • 船橋市立二宮小学校

    • 中野木小学校

    • 市川市立大柏小学校

    • 南行徳小学校

    • 成東町立緑海小学校

    • 長生村立高根小学校

    • 君津市立外箕輪小学校

    • 東京都武蔵野市立千川小学校

  • ありがとうございました
  • 合同企画事業「水郷の生活と船」 

    • 会場:千葉県立中央博物館大利根分館 第3展示室

    • 日時:平成17年12月17日(土)〜18年2月26日(日)

    • 展示内容

      水郷の真ん中にある大利根博物館では、「水郷の生活と船」と題した展覧会を開催します。講演会や解説会なども行いますので、外は寒くてイヤという方も、ぜひ暖かい当館を訪ねてみませんか。
      大利根博物館のある佐原市は古い町並みの整備が進み、新しい観光スポットとして注目されています。旧三菱銀行を改装した三菱館や交流館に加えて、最近では旧家の店先でそれぞれの家に伝わる逸品を紹介する町並み博物館が話題になっています。冬の一日、香取神宮と佐原の町並み、そして大利根博物館というお出かけコースをおすすめします。

      1. 日常の船‐昭和30年代の懐かしい水郷風景とともに、当時の暮らしや日常の足だった渡船について紹介します。

      2. 遠隔地を結ぶ船‐佐原・小見川・笹川・銚子など、いずれも明治初期までは千葉県を代表する都市でした。こうした町場が利根川の下流域に発達した要因が、江戸・東京と行き来した高瀬船などの大型船です。現存は皆無という幻の船ですが、さまざまな資料から高瀬船の実像を紹介しています。

      3. 船と船大工‐利根川下流域ではたくさんの船大工が活躍し、川原からも釘を打つ音が響いていたといいます。しかし木造船の需要がなくなってからは、材木業や建築・建具業などに転身せざるをえませんでした。今となっては貴重となった道具類や工夫された造船技術を紹介します。

    • 主な展示資料
      津宮渡船、水郷の橋など       黒部川を行く高瀬船、   造船絵馬(複製)川の博物館蔵

    • 展示講演会
      「利根川と船」12月18日(日)13:00〜 予約不要
      飛田英世 波崎の碇石と中世の「香取海」河口
      及川晃一 現存する船図面にみられる技術伝承−利根川流域の事例―
      米谷 博 利根川下流域の渡船運営

    • 展示解説会
      1月15日(日)、2月12日(日)13:30〜 予約不要

  • 写真展「想い出の水郷―鴻野伸夫写真展より―」 

    • 会場:千葉県立中央博物館大利根分館

    • 日時:5月31日(土)〜6月29日(日);会期中は無休

    • 展示内容

       利根川下流域の水郷地方は、昭和40年代までは水路が縦横に走る田園風景が広がっていました。そこには、ボッチ笠とモンペでサッパ舟を操り、総出で苗取や田植えを行い水車で田んぼに水を入れる、活気に満ちた農民たちの姿がありました。
       こうした伝統的な農作業から機械化された近代的農業へと変貌した水郷の様子を、稲敷市の鴻野伸夫氏はモノクロ写真に記録し続けてきており、平成14年にはそれらを写真集『想い出の水郷』としてまとめられました。そこに収められた写真は、作品としての評価はもちろんのこと、水郷風景の貴重な記録としても高く評価されています。
       今回は鴻野氏の撮影した水郷写真のなかから65点を選び、水郷の農作業・水郷に生きる人々・想い出の景色・北浦の帆引き船という4つのテーマにわけて紹介します。

      1. 「春」水豊か田植えのころ(佐原市多田島・昭和52年)

      2. オーイ いっぷくだヨー(佐原市中洲・昭和42年)

      3. 水郷の子どもたち(佐原市附洲・昭和43年)

      4. 総出の苗取り(東村阿波崎・昭和50年)

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