産業・交通遺跡とは?

産業・交通遺跡とは,千葉県教育委員会が現代産業科学館を調査事務局として実施した千葉県産業・交通遺跡実態調査における名称です。その対象は,文化庁が全国的に調査を実施している近代化遺産総合調査と同様のものを指します。

 これらは,県内に所在する江戸時代末期から第二次世界大戦終了時までの近代的手法によって造られた産業,交通,土木等にかかわる構造物の中で,特に技術的,意匠的に優れたものや,地域と深いかかわりのあるものを産業・交通遺跡としました。

 具体的には,農業用の堰や用水施設,醤油や酒の醸造施設,銀行,商店などの産業関連施設の他,橋,駅舎,機関車,トンネル,灯台などの交通関連の施設。そして,水門,ドック,防波堤,運河,給水塔,配水塔などの土木関連の施設などです。また,その他の施設として,軍関係施設や公共施設等も産業・交通遺跡です。

 そして,これからの施設とかかわりのあった設備や機械,家具,備品類,車輌なども産業・交通遺跡として考えます。

こみなと        ようろうがわきょうりょう
小湊鉄道第一養老川橋梁
[鉄道/1925(大正14年)/市原市]
利根運河
[河川/1890(明治23)年/柏市・野田市・流山市]

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