はしどばし

28 橋戸橋(仮称)


横芝町

交通関係・道路・橋  

鉄筋コンクリート造
1929(昭和4)年〜1930(昭和5)年頃

巾員5.9m,長さ6.7mのこの橋は,地元の伊藤草了氏(大正元年生まれ),伊藤春次氏(大正15年生まれ)によると,もともと木橋であったのを1929(昭和4)年あるいは1930(昭和5)年に鉄筋コンクリート橋として架橋し直した。架橋工事は成東町の色川組が請け負い,杭が入らずやむを得ず途中で切ったものもあるなどの工事の様子を先述の伊藤草了氏は見学しており,今でも覚えているという。この橋戸橋は,農業用水路を跨ぐ橋であったが,耕地整理等に伴う補助整備事業により,水路自体は昭和30年代に別の場所に変更となり,現在は橋下に水路はない。なぜ堅牢な鉄筋コンクリート橋としたかについては定かでない。ただ当時は成田街道がこの橋の上を通り,成田山詣での人々は唯一この街道を利用するしかなく,多くの人々の往来があったようである。当時は県道であったこの成田街道も,別の場所に幹線道路が整備された現在は,町道として地区内の交通に寄与している。

(内山久雄)

地形図 「多古」(略)

写真28-1 鉄筋コンクリートひび割れ部分(1998年) 写真28-2 橋戸橋側面(1998年)
写真28-3 橋脚部(1998年)

Back
Home
Up
Next