板図とは 板図は、船大工が船を新造する際に板に描いた設計図で、一般的に側面図と中心線から半分の平面図が描かれています。縮尺は、1尺(30.3cm)が1寸で表すと便利なため10分の1になっているのが普通です。

板図は基本的な構造を描いたもので、生簀、船倉などの付帯構造は、本体構造が出来上がったあとで、船主と船大工が相談しながら付け加えていきます。 この点が建築や機械の設計図とは大きく異なっているところです。

  

板図例
3枚接ぎ 板図−1
5枚接ぎ 板図ー2板図ー3板図ー4板図ー5

3枚接(は)ぎ シキ板 1枚、タテ板2枚 を接続した構造の船のこと


5枚接ぎ


シキ板 1枚、カジキ板2枚、タテ板2枚 を接続した構造の船のこと


船霊様


船霊様(ふなだまさま)は、漁業に従事する人たちが航海の安全と大漁祈願のために船に備え付ける守り神です。木材を船の形にし、中央部に穴を開けてそのなかに人形やサイコロなどのご神体を収め、船の帆柱を立てる部分に収納するのが一般的です。動力船が出現してからは機関場などに祀られるようになりました。

                         

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