2 中世の関宿


 中世の関東地方は広い平野部
に今よりも複雑に川の流れが入
り組む地形でした。特に関宿周
辺は関東平野の中心の川が交差
する地点にあたり、船を使った
河川交通の要所でした。
 戦国時代には、「古河公方」
の家臣、簗田氏が関宿に城を設
けましたが、この地をめぐって
上杉謙信、武田信玄、北条氏綱
など戦国の雄が争いを繰り広げ
ました。
 これは、川の交通手段である
とともに戦略・防衛の手段とし
ても極めて重要であったためで
す。

戦国期の関東地方