昔のくらし展

3月23日(日)まで  天守閣3階多目的室

「昔」の世界へようこそ
 ここでいう「昔(むかし)」とは、昭和の前半頃の時代です。小学生のみなさんにとっては、おじいちゃん、おばあちゃん、またはお父さん、お母さんが子供だった頃です。
 この時代には戦争がありました。多くの家々のくらしは厳しくおさえられてきました。やがて戦争が終わり、人々も落ち着いてくると、くらしが急げきに変わりました。昭和40年代頃をさかいに私たち日本人のくらしはまったく別世界のようになってしまったのです。
 小学生のみなさんがこの展示を見ると、まるで外国のことのように感じられるかもしれません。しかし、これらはみなさん自身が住む場所の、ほんの少し前の風景なのです。

住まう

 日本には四季があり、季節に合ったくらしをしていました。生活に使われた道具類は地域によって形や使われ方が違っていました。
 湯たんぽやあんか、ねずみ取りなどは現在の生活にも息づいています。
食べる

 ガス、水道、電気がなかった頃には、台所の一部が土間で、たたみや板張りより一段低くなっていました。土間にあるかまどに薪(まき)をくべて火をつけて煮炊きしました。
 近年、かまどで炊くご飯のおいしさが見直されています。
着る
 明治時代の洋風化により、洋服を着る人が増えてきましたが、日常着として和服を着る人も多く、自分たちの手で縫い上げたものがほとんどでした。やがて化学繊維(かがくせんい)の普及(ふきゅう)により洋服の着用がさらに日常化してきました。
働く

 農村では鍬(くわ)など昔からの道具を使って人力で農作業をしていました。また、副業(ふくぎょう)としてワラをたたいて草履(ぞうり)などを作っていました。やがて耕耘機が開発され、農作業が近代化されました。
遊ぶ

 コンピュータ内蔵のおもちゃで遊ぶことが当たり前の現在とは違い、昔は木の枝でチャンバラごっこをしたり、木の葉でおままごとをしたり、身近な物を利用して大勢で遊んでいました。また、家族の人に作ってもらった竹馬やお手玉もありました。10円玉1枚を握りしめて駄菓子屋(だがしや)にかけつけ、メンコや紙風船を買う姿もみられました。


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