研 究 活 動
調査・研究は、博物館活動の根幹となる事業です。その成果は、各種の展示はもとより、講演・講座などにも反映され、刊行物としても公表されています。当館における研究分野は、利根川・江戸川を中心とする治水や洪水・水運史、あるいは関宿藩史、流域の民俗など、川とその周辺をめぐる歴史的事象が対象となっています。
−当館研究員(学芸課職員)−
●太田文雄(学芸課長)
平成17年4月から当館に勤務しています。考古学専門で、今まで埋蔵文化財の調査研究に携わる機会が長く続きましたが、歴博や風土記の丘、房総のむらでの学芸員経験があります。これまで近世史にはあまりふれることがなかったのですが、当館で川にかかわる近世史や関宿藩の歴史にふれ、とても興味が湧いています。新たな分野にも積極的に挑戦していきたいと思っています。
●齋藤 仁(上席研究員)
平成19年4月から当館に勤務しております。当館では、以前、平成9年4月から11年3月まで、お世話になっており、2度目の勤務となります。前回は、利根川の水運について調べておりました。
引き続き利根川流域の水運関係について研究を進めてまいりたいと思います。
●横山 仁(上席研究員)
平成20年4月から当館に勤務しています。考古学専門で、長年、埋蔵文化財の調査研究をしておりました。博物館勤務は初めてなので、一から博物館学を勉強したいと思っています。また、20年前に関宿の地で教鞭を執っていた関係から、関宿の歴史について興味があります。原始・古代から近現代に至まで、幅広く関宿の歴史を調査研究したいと思います。
−客員研究員−
当館では、博物館活動のより一層の充実をはかるため、平成8年度より客員研究員制度を設けています。その研究成果については、広く活用していただくため、『研究報告』等で公表しています。現在の客員研究員は次の方々となっています。
●新井浩文 [地 域 史] 埼玉県教育局市町村支援部生涯学習文化財課主査
●石田年子 [民 俗] 野田市文化財保護審議会委員
●市川幸男 [河川土木] 国土交通省国土交通大学校科長
●岩槻秀明 [自然科学] 野田市自然保護連合会理事
●中村正己 [地 域 史] 元境町教育委員会町史編さん室参事
●林 保 [地 域 史] 元関宿町文化財保護審議会委員
●松井哲洋 [和船研究] 和船研究家
●松丸明弘 [河川交通史] 財団法人千葉県史料研究財団史料研究員
−研 究 報 告−
●第12号(平成20年3月)
[歴史講座]
大島建彦 利根川流域とアンバ信仰
[史料紹介]
中村正己 関宿藩御定法(下)
野田地方史懇話会古文書研究会 船橋随庵関係文書 十篇
[研究ノート]
新井浩文 「戦国期の関宿城と町場形成」−近年の関宿城下構造に関する論考に触れて−
市川幸男 オランダ人お雇い工師リンドによる浦安堀江水準標石の設置から
永田町の日本水準原点設置までの経過について
松井哲洋 木造船の劣化腐食
−建造後50年経過した投網船の船板と船釘−
岩槻秀明 関宿城博物館周辺の植生について(1)
●第11号(平成19年3月)
[論 文]
石田年子 野田市の山岳信仰A 浅間塚が語る冨士講の隆盛
[史料紹介]
中村正己 関宿藩御定法(上)
野田地方史懇話会古文書研究会 船橋随庵関係文書より八篇
[研究ノート]
市川幸男 江戸川下流部のからめきの瀬の位置の推定について
松井哲洋 川船の船図と工法(1)
−日本の主要川船(高瀬船・舟帯船・鵜飼船)−
●第10号(平成18年3月)
[論 文]
新井浩文 戦国期関宿周辺の領と領主−後北条氏による古河公方領再編における一考察−
石田年子 利根川中流域の女人信仰−野田市・十九夜塔を中心として−
[史料紹介]
中村正己 近世の世喜宿城絵図について
野田地方史懇話会古文書研究会 船橋随庵関係文書より六篇
[研究ノート]
林 保 関宿藩の終焉(その2)−記録が語る関宿藩の終焉−
松丸明弘 『利根川図志』・「関宿伝記」にみる関宿の地理・伝説・怪異譚
松井哲洋 利根川水系及び近隣水系にある船板図の解析(2)−長さの単位「尋(ひろ)」と
板図の縮尺率について−
[報 告]
瀬戸久夫 マレーシア・シンガポール博物館見学記
●第9号(平成17年3月)
[論 文]
松丸明弘 関宿久世家「教倫館」と儒官「亀田綾瀬と亀田鶯谷」
[研究ノート]
柴内 孝 幕末の眼科医 高野敬仲−利根川中流域の医療と文化−
林 保 関宿藩の終焉(その1)−記録が語る関宿藩の終焉−
中村正己 河川が育てた文化 近代文学者嵯峨屋お室の生涯と作品について
石田年子 野田市の山岳信仰@ 石造物にみる野田地方の出羽三山信仰
松井哲洋 利根川水系及び近隣水系にある船板図の解析(1)−高瀬船、五大力船など−
●第8号(平成16年3月)
[論 文]
新井浩文 戦国期関宿周辺の河川普請−権現堂堤の修築を中心に−
[研究ノート]
村上春樹 岩井の将門伝説
高島愼助・石田年子 千葉県野田市(旧関宿町)の力石
[史料紹介]
中村正己 関宿藩剣術士鏡心流 荒尾光政伝記について
林 保 江戸町と関宿本陣会田家−会田久兵衛諸用之覚−(その2)
榎 美香 我孫子市中峠の「四季耕作図」について
[資料目録]
瀬戸久夫 船橋随庵関係文書目録(3)−千葉県立関宿城博物館寄託資料−
●第7号(平成15年3月)
[研究ノート]
村上春樹 関宿付近の将門伝説
石田年子 石造物が教える利根川中流域の寺子屋師匠達−関宿町及び野田市の筆子塔・天神塔
を中心として−
[史料紹介]
林 保 江戸町と関宿本陣会田家−会田久兵衛諸用之覚からみる江戸町−
中村正己 関宿年譜(下)−藩主久世広明の動向について−
[歴史の窓]
樋口淳司 江戸川の名所変遷について
額賀栄司 江戸川流域に存在した軍事施設
[資料目録]
瀬戸久夫 船橋随庵関係文書目録(2)
●第6号(平成14年3月)
[研究ノート]
松丸明弘 新道新河岸争論の分析−布施村、木野崎村と瀬戸村河岸出入に境通六ヶ宿追訴一件
を通して−
石田年子 関宿町における石塔に見る水神信仰
新井浩文 戦国期関宿の河川と交通−船橋市西図書館蔵「下総之国図」の資料紹介を通して−
榎 美香 房総の農村歌舞伎の系譜
高木博彦 利根川中流域の石枕
長谷川拓也 関宿河岸の形成と構造について
萩野谷守泉 江戸時代の災害復旧工事について(寛保2年水害の御手伝普請)
[史料紹介]
林 保 船橋随庵著作(其の四)−船橋随庵治水土木とその理論と実践−
中村正己 関宿年譜(中)−藩主久世広明の動向について−
[資料目録]
瀬戸久夫 船橋随庵関係文書目録(1)
●第5号(平成13年3月)
[研究ノート]
新井浩文 戦国期の関宿水運
石田年子 野田・関宿の赤痢流行と摩怛利神塔
林 保 船橋随庵著作(其の三)−利根川筋水利之事−
松丸明弘 江戸川舟運の近現代課程への展望−元船頭たちへの聞き書きから−
萩野谷守泉 利根川第三期改修工事について−取手から沼ノ上まで区間−
●第4号(平成12年3月)
[研究ノート]
中村正己 関宿年譜(上)−藩主久世広明の動向について−
林 保 船橋随庵著『毛見ばなし』と春木魯石著『地方落穂集』
松丸明弘 利根川・江戸川流域における近世交通史の諸問題−利根川・江戸川の狭間地域
における輸送機構を中心に−
加藤光子 近世関宿向河岸における河岸場の形態的崩壊
岡田光広 利根川改修工事による流路の変更−第2期利根川改修工事区間を中心に−
●第3号(平成11年3月)
[研究ノート]
新井浩文 関宿会田家文書の再検討−関宿城有力商人会田家と網代宿−
中村正己 久世家関宿藩領地−陸奥国信夫郡の成立と変遷について−
林 保 関宿関所について−関宿御抱関改方手控についての考察−
齋藤 仁 明治初期の物資流通範囲及び運賃について−明治十二年今上中野台河岸運賃表
から−
松丸明弘 利根川支流域の水運−鬼怒川水運と水海道河岸(下)−
逆井芳男 関宿町における水塚の研究U
瀬戸久夫 江戸時代の旅行ガイドブックを読む−『旅行用心集』から−
清水孝男 江戸川改修工事の始まり
●第2号(平成10年3月)
[研究ノート]
新井浩文 中世関宿城の構造とその機能−『正保城絵図』所収「下総国世喜宿城絵図」の検討を
中心に−
島田 洋 後北条氏と簗田氏−古河公方足利義氏の家督相続と関宿移座をめぐって−
中村正己 近世中期・後期関宿藩支配関係についての考察−相模国・和泉国飛地領の成立と
変遷−
林 保 関宿領水土功績者船橋随庵(その二)−随庵の著書に見る随庵像−
松丸明弘 江戸川両岸における水塚の分布と立地条件−流山市と三郷市・吉川市を事例として−
岡田光広 中川低地の「領」と水防地形
加藤光子 近代関宿向下河岸における景観の認識−「旧土地台帳附属地図」と「旧土地台帳」を
使用して−
清水孝男 江戸川の治水の変遷について
[調査報告]
矢部雅彦 調査報告博物館付近の野鳥に関する調査−春〜秋(平成9年5月上旬〜11月上旬)を
通して−
●創刊号(平成9年3月)
[研究ノート]
新井浩文 中世関宿城下の宿とその機能−網代宿を中心として−
中村正己 近世中期・後期関宿藩支配関係についての考察−下総国猿島郡・葛飾郡、武蔵国
葛飾郡内領地の変遷−
林 保 関宿領水土功績者船橋随庵−関宿領要水論とその実践−
松丸明弘 利根川支流域の水運−鬼怒川水運と水海道河岸(上)−
逆井芳男 関宿町における水塚の研究
加藤光子 地積図による関宿河岸の復原−向河岸・内河岸を中心として−
渡辺欽三 利根川筋の水防技術に関する調査研究
[調査報告]
新木準一 調査報告利根川河川敷の植生に関する調査−関宿城博物館付近を中心として−
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