江戸風俗図屏風  六曲一双(各縦179.9cm×横382.3cm)

京都文化協会・キヤノン株式会社による最新デジタル技術による高精細複製品  (現品はアメリカ・フーリア美術館所蔵)

千葉県鋸南町出身の菱川師宣筆『江戸風俗図屏風』(17世紀)の現品は、現在アメリカ・フーリア美術館に所蔵されています。明治期 実業家フーリア氏が在日中『江戸俗図屏風』を購入、祖国アメリカに持ち帰り1906年以降は、門外不出となりました。京都文化協会とキヤノン株式会社の「綴プロジェクト」(正式名称:文化財未来継続プロジェクト)により、当風俗屏風の高精細複製品が作成され、千葉県立中央博物館に寄贈され展示後、現在千葉県立中央博物館大多喜城分館(当館)で展示しています。

≪左隻≫

春の風景で、花見に興ずる様子、上野寛永寺・不忍池周辺などの名所が描かれています。

≪右隻≫

秋の風景が描かれ、浅草寺に参詣する人々のにぎわいの様子や隅田川で舟遊びを楽しむ人々が描かれています。