関宿城跡の発掘
旧城内は現在、本丸跡の一部、内濠、二の丸跡、三の丸跡、発端(はったん)曲輪(くるわ)跡、武家屋敷跡等が残っています。 千葉県教育委員会では当館建設に伴い、旧城内の規模や遺構の状況を把握する目的から昭和61〜63年度にかけて城内の発掘調査を行いました。 その結果、本丸跡では本丸を区画する石積みが約6メートルの長さで見つかりました。三の丸跡では柱穴列(ちゅうけつれつ)の比較的大型の建物跡のほか、火縄銃の弾丸104個も出土しました。武家屋敷跡では10数棟の建物跡、井戸跡などを調査しました。このほか、城郭を囲む土塁(どるい)跡を確認しました。 出土品の中には建物に使われた瓦類、飲食用の陶磁器類、照明用の灯明皿、煙管(きせる)等があり、これら全てが当館で保管されています。 なお、関宿城の歴史はこちらです。
本丸跡発掘作業の様子
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