紙・墨
屏風に墨一色で描いた作品です。人物、虎のいずれの表情も、一見滑稽味がありますが、俗気がなくさわやかな印象を受けます。浅井は日本画の研究もしましたが、自分は洋画家であり日本画は余技であるという態度を貫きました。きまりや義務から開放された、伸び伸びとした気分を感じさせる作品です。