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                  県美メールマガジン

                                    No.29
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 1月17日より開催です!!

企画展「藤田喬平展」ガラスの光彩―伝統と創造― 

平成21年1月17日(土)~2月22日(日) 9:00~16:30
入場料:大人-500円 高・大学生-250円 中学生以下・65才以上無料

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 藤田喬平 (1921~2004) は、東京に生まれ、東京美術学校では彫金を学び
ましたが、卒業後はガラス工芸家・岩田藤七の硝子会社に入社しました。
その後退社して個人のガラス工芸家として独立し、自ら厳しい制作環境に身
を置きながら本格的な創作活動を始めました。
 それから約20年後の1973年、藤田は初めての飾筥(かざりばこ)作品である
「菖蒲(しょうぶ)」を発表し、これが彼の記念碑的作品となりました。藤田は、
飾筥の制作にあたって、本阿弥光悦や俵屋宗達に始まり、尾形光琳によ
って開花した琳派の表現を強く意識したと言っています。
 飾筥のかたちや地色、箔、色ガラス粒の組み合わせや対比によって生まれ
るイメージはあくまでも静的で、いずれの作品にも日本の古典文学や地名、
日本ならではの自然や植物に因んだ題名がつけられています。この「飾筥・
朱雀」も飾筥シリーズの中の代表作のひとつといえるでしょう。
 1975年、デンマークで開催された「世界のスタジオグラス展」に招待された
藤田は、これまで制作した飾筥作品を海外で初めて展示しました。この時、
一般の人々はもちろんガラス作家や記者からも飾筥は絶賛され、藤田は高い
評価を受けました。また77年からはイタリアのヴェニス・ムラーノ島でヴェネチ
アグラスの伝統技法を学びました。そしてこの地での制作を足がかりとして、
藤田の後半生の活動と作品は新たな展開を見せていきました。
 公募展とは一線を画し、個展やグループ展、海外展を主舞台として活動した
藤田の創作活動は、若手ガラス作家の大きな指針となり、わが国のガラス工
芸の発展にも大きく貢献したといえます。そして永年の功績から89年に日本
芸術院会員、02年には文化勲章を受章しました。
 本展覧会は、1955年から本県市川市に住んだ藤田喬平の初期から晩年まで、
およそ半世紀にわたる活動を約100点の作品によって紹介いたします。
展示作品は、1950年代の初期作品をはじめ、ガラスの特性を遺憾なく表現し
た流動作品、色彩豊かな飾筥やオブジェ、繊細な紋様のヴェネチア花瓶、茶
道具などです。
 どうぞ藤田喬平の華麗なガラスの世界をお楽しみください。
                                  (学芸課 金田雅成)

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 〒260-0024 千葉市中央区中央港1-10-1  千葉県立美術館実技講座係
 問い合わせ先 千葉県立美術館普及課 043-242-8311


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