柏市中山新田1遺跡


本遺跡の縄文時代中期前葉の竪穴住居跡は5軒と小規模ですが、いずれも屋内炉がなく、床面中央部に主柱穴が位置するという共通の特徴をもっています。また、5軒中3軒の竪穴住居跡は、床面に同心円状の段が掘り込まれる「有段竪穴」の構造を示しています。

出土した縄文土器は、中期前葉の阿玉台式期の古い段階で、中部高地に分布の主体をおく「狢沢式土器」の文様が入った土器も一定量見ることができます。