流山市若葉台遺跡


台地上の径200m程の範囲に前期前葉(約7,000年前)の竪穴住居跡10軒などが検出されました。平面形は、009号竪穴住居跡のように短辺が弓なりに湾曲し、台形状となるものと、002号竪穴住居跡のように長楕円形を示すものの2タイプに大きく分かれています。

 

竪穴住居跡内からは、前期前葉の埼玉県蓮田市の黒浜貝塚を標識遺跡とする黒浜式土器が多く出土しています。011号竪穴住居跡のように、前時期の関山式期の文様を引き継いだようなタイプも含まれており、黒浜式期でも古い段階の縄文土器が主体となっています。