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様々な建物 |
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農家は、商家に比べ横に広い敷地に、主屋や、土蔵、作業などに使う小屋などが建っています。主家は、茅葺き屋根が多く、広い土間と板張りの広間、奥に座敷や寝室が設けられていました。地域によっては、「結(ゆい)」というグループを作り、その結の中で茅を育て、茅葺き屋根の補修を順じ行ってきました。また、千葉県の上総地方では、前面に道と田んぼがあり、後ろには山を抱えた場所に敷地を設けるところが多く見られます。また、雪の多い地域では、屋根の傾斜を急にするなどの工夫がされています。ここで紹介しているのは、千葉県の下総地方や、上総地方の名主クラスの家をもとに、房総のむらで再現された家です。 |
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農家全景 (館内再現家屋) |
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主屋 | 広い土間 | いろりから土間をのぞむ | |
広い座敷 | 座敷から小屋組を見上げた所 |
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厚い茅葺き屋根を支えるために、立派な小屋組がされました。 |
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漁師の家は、屋根を低くして、風をなるべく受けないようにした造りが多く見られます。作業場としては、海沿いに舟小屋や網小屋などもありました。また、東京湾内の比較的風の弱い地域の漁師の家には、水害から逃れるために、土間から座敷に上がる位置を高くして水が座敷に上がるのを防ぐ造りや、天井を低くして屋根裏を設け、家財道具を置けるようにする造りなどが見られます。千葉県の安房地方では、土間や勝手と広間や座敷が分かれている、分棟式の建物も多く見られます。ここで紹介するのは、安房地方の一般的な農家をもとに、房総のむらで再現された屋敷と、浦安市で復元した漁師の家、県立安房博物館で復元した漁師の家です。 |
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安房地方の漁師の家 (移築復元家屋) |
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江戸時代後期建造 | 千葉県安房郡白浜町(千葉県立安房博物館蔵) | ||
漁師の家は、海沿いで、風が強いため、屋根と天井を低くしています。 |
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浦安の漁師の家外観 (復元家屋) |
浦安の漁師の家 (復元家屋) -土間から座敷をのぞむ- |
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江戸時代末期建造(推定) | |||
千葉県浦安市(浦安市蔵) | |||
海沿いですが、東京湾内で、強い風を受けないこの地域では、屋根を低くしてありません。 |
天井を低くし、その上に、水害の際に家財道具を保管する小屋裏を作ってあります。 |
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安房地方分棟式家屋全景 (館内再現家屋) |
分棟家屋 (部分) |
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この家屋は農家で、海沿いに建てられていないため、屋根は高く作られています。 |
土間(右)と座敷(左)が別の屋根になっています。 | ||
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商家は、客商売のため、なるべく間口を広くとりますが、間口の広さで税金を決められていたこともあって、前面に店を設け、後ろに住居や蔵を持つ家が多くありました。そのため、敷地は「うなぎの寝床」と呼ばれるような、縦に長い形をしていました。また、通りに面して密着して店を建てたため、草葺き、板葺きの屋根や柱が見えている構造だと、ひとたび火事になると、あっという間に燃え広がります。火事を避けるため、江戸時代後期ぐらいから、瓦葺き屋根と土蔵造りが増え、千葉県では、地域によって差はありますが、明治時代になってから、商家の3割程度で、土蔵が造られました。ここで紹介しているのは、千葉県佐原市の町並みを参考に再現した房総のむらの土蔵造りと町家造りの商家です。 |
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土蔵造り(館内再現家屋) | 町家造り(館内再現家屋) | ||
骨組みの回りの屋根や天井を土で固めて、10p以上の厚さにして火事を防ぎます。 屋根も瓦葺きにしました。 |
蔵造りにするためには、お金と年月がかかるため、内部に柱が見え、外壁を板壁にしたこの造りが町中では多く見られました。 |
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