十三夜(ジュウサンヤ)
十五夜にくらべると、なじみのうすい十三夜ですが、特に関東地方では十五夜の月だけをみることを「片月見」といって忌みきらう風習があり、十五夜とともに十三夜の月見をおこなう地域が多いようです。県内でも片月見を嫌い、十五夜と十三夜の両方を行う例は広く見られます。 
上総の農家−東金市山田の事例
月見団子や里芋、栗、柿、ススキなどを供えます。この月見団子を適齢期の女性が食べると、「嫁に行っても月のようにぐるぐるまわって家に戻ってくるので、食べてはいけない。」と言われていました、。
下総の農家−印旛郡栄町矢口の事例
月見団子や里芋、秋の七草などが供えられます。
武家屋敷−君津市久留里の事例
十三夜の日には、主屋の縁側に台を出して、団子十三個を三方に盛るほか、花瓶にすすきやハギなど季節の花を差し、床には茎や葉のついたサトイモ、籠に栗やアケビなどを入れ、月に供えました。