| 虫送り(ムシオクリ) |
| 田植えがおわって稲の生長を心待ちにしている農家にとって、旱魃(水が枯れること)・長雨・冷害(気温が上がらないで作物が育たないこと)などと並ぶ虫害(蝗など稲の葉や穂を食べる虫による害)は、大きな脅威でした。農薬が普及して虫害がほとんどなくなった今日では想像もできませんが、害虫の退治は、その村をあげての一大行事だったのです。 |
| 上総の農家−山武郡成東町殿台の事例 |
| 虫送りは、毎年土用の頃(7月下旬)の夜に行われます。竹と麦ワラで作ったヤグラの立つ村はずれまで、松明を手にした子供たちが太鼓の拍子にあわせて虫送りの歌を歌いながら行進した後、ヤグラに火をつけて虫を送るというものです。あくまで行事の中心は子供たちであり、ヤグラなども子供たちが作りました。他の地区の子供たちに燃やされることのないよう監視をするのも子供たちの役目で、一晩を明かすこともありました。 |