#036 Asahinea scholanderi (Llano) W.L.Culb. & C.F.Culb. クロダケトコブシゴケ

【外部形態等】地衣体は葉状,腹面の偽根で基物に付着する.直径3~14cm(文献1),集合して岩上に大きなマットを形成することがある.裂片は概ね丸く,幅約2(~5) mm,先端と縁部は多少とも斜上し,縁に沿ってやや扁平な裂芽を生じる.背面は灰緑色から灰白色で,わずかに光沢があり,多少とも不規則な凹凸があるが,顕著な隆起はなく,擬盃点は認められない.粉芽を欠く.

【フォトビオント】Trebouxia

【化学成分】アトラノリン,アレクトーロン酸,α‐コラトール酸(文献1).

【分布と生態】高山の岩上に生育.北海道・本州中部(文献1).

クロダケトコブシゴケ/黒岳床伏苔

Asahinea scholanderi (Llano) W.L.Culb. & C.F.Culb.

【異名等】Asahinea kurodakensis (Asah.) W.L.Culb. & C.F.Culb.

Cetraria kurodakensis Asah.

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021