撮影年月日:1956年10月
撮影場所:千葉県千葉市稲毛区 黒砂海岸
東京湾は潮が引く4?6キロ先まで続く広大な干潟となり、そこにアサリ、ハマグリといった貝類の宝庫だった。そこでは、簡単な道具で貝を捕ることができたので、浜の女性たちは潮が引くのを待ち構えて、貝を捕るために沖へと歩いていった。写真の左に見えるのは、納涼台。真ん中に島のように見えるのは、千葉海岸名物の沖に突き出した納涼台である。さらにその奥には、煙をあげる煙突がある。1951年に千葉市蘇我に千葉製鉄所を開設した川崎製鉄(当時)であろうか。

撮影:林辰雄氏