外川港今昔

 撮影年月日:1900年代-1910年代

 撮影場所:千葉県銚子市外川町

絵はがきの写真は明治40(1907)年から大正6(1917)年までの外川漁港の風景。大正11(1922)年に全面改築する前の貴重な姿の記録だ。今見ると簡単な石積みにも見える突堤は、紀伊出身の漁師、崎山治郎右衛門によって万治元(1658)年に完成されたもの。今はすっかり近代的な漁港に生まれ変わっている。丸いシルエットの島は千騎が岩だが、おなじみのアングルでは無く、真横から眺めた姿である。中央の平らな高まりは犬若の本家の台。有名な犬岩はその陰になって見ることができない。

菱田忠義絵葉書コレクション