房総の地衣類

葉状地衣:ハクテンゴケ属/ Punctelia

 

 

本属は,裂片が比較的幅広く丸いことと,背面に白い丸い擬盃点があることで特徴づけられる.トコブシゴケ属Cetreliaもこの点で本属に似るが,腹面の偽根はまばらであることから,比較的密生する本属とは区別できる.国内から知られる2種ともに本県に分布するが,これらは粉芽を生じるか,裂芽を生じるかによって区別できる.
 
 
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Punctelia borreri ハクテンゴケ(●) 白点(擬盃点)がやがて粉芽塊に変わる.
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Punctelia rudecta トゲハクテンゴケ(●) 白点(擬盃点)の付近から,多少とも扁平な裂芽を生じ,これが密生し白点が見えなくなることが多い.