2-3-3.分類体系順

Xanthoparmelia キクバゴケ属
 
1a. 裂片の幅は1mm以下,互いに接し,基物に圧着し容易にはがせない.偽根は見えない・・・・・Xanthoparmelia saxeti ハマキクバゴケ
karoowia karoowia
  (1)圧着し,互いに接する裂片 (2)生態写真.痂状のように見える
  裂片の幅は通常は0.5mm以下で(1),痂状のように見える(2).基物に圧着し,はがすことはできない.
 
1b. 裂片の幅は1mm以上,互いに離れるか,わずかに重なり合い,基物に多少とも圧着しても剥がすことはできる.裏返せば偽根は明らか・・・・・2へ
coreana coreana

(1)裂片のようす

(2)剥がして裏側を見る
  末端の裂片は幅1mmに満たないことがあっても通常は1mmを超える(1).明らかに葉状で(2),裂片は互いに離れたり,多少とも重なり合う(1).はがすと,裏側は黒か褐色で,縁近くまで偽根を生じる(3).
2a. 髄層はK+黄色のち血赤色,サラチン酸,ノルスチクチン酸,コンサラチン酸を含み,地衣体腹面は淡褐色,褐色,栗色・・・・・Xanthoparmelia coreana ウスイロキクバゴケ(
2b. 髄層はK-,サラチン酸等を欠く・・・3へ
 
3a.

髄層はC+紅色(ノルロバリドンを含む),P-(フマールプロトセトラール酸を欠く),地衣体腹面は褐色から暗褐色・・・Xanthoparmelia claviculata ノルロバリドンキクバゴケ(

3b. 髄層はC-(ノルロバリドンを欠く),P+橙赤色(フマールプロトセトラール酸を含む),地衣体腹面は暗褐色から黒褐色・・・Xanthoparmelia botryoides フサナリキクバゴケ(
karoowia karoowia karoowia
(1)X. coreanaの腹面 (2)X. claviculataの腹面 (3) X. botryoidesの腹面