生態園の自然 20200611_02

 2020/06/11(木)

 ハナダカバチ

海岸植生の砂地では多数のハチが飛び交っています。主に3種のハチが見られますが、その中で一番目立つのがこのハナダカバチです。晴れたに日は羽音がぶんぶんとうるさいほどです。人を襲うことはありませんが、メスを手で掴むと刺されます。体長2センチほどのハチ。メスが砂地に巣穴を掘り、ハエやアブを狩って麻酔し、巣穴に運び入れて卵を産み付けます。幼虫は仮死状態のハエやアブを食べます。営巣初期には巣穴を掘ろうとするメスにオスがまとわりついて、嫌がるメスが逃げ回る様子が観察できます。メスは後ずさりしながら砂を運び出し、穴の外に捨て、砂地に深さ30センチほどの穴を掘ります。

(尾崎煙雄)

 

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