生態園の自然 20211204_02

 2021/12/04(土)

 アオキ

鳥散布でどんどん増えるので最近ちょっと忌々しくなってきたアオキ。しかし常緑の葉の深緑と果実の赤のコントラストは冬の彩りです。アオキは雌雄別株なので、果実がなるのは雌株。江戸時代に赤い果実を気に入ったヨーロッパ人が国に持ち帰って植えたものの、雌株のみだったため全然果実ができず、200年後に別の人が雄株も持ち帰ってやっと結実した、という逸話があります。アオキの果実にアオキミタマバエが産卵すると正常な赤い果実にならないのですが、この辺りではアオキミタマバエが多いのか、ちゃんと真っ赤になる果実は少ないように思います。赤と緑のツートンカラーのようになっている果実をよく見ます。この個体(せせらぎ上流、チドリノキの向かい)の果実は珍しく綺麗な状態のように見えます。

(西内李佳)

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