生態園の自然 20211221_01

 2021/12/21(火)

 コナラ発根

コナラのどんぐりが発根しています。どんぐりには種によって落ちた年のうちに発根するタイプと、翌春になってから発根するタイプがあり、コナラは前者です。どんぐりの先端から出ているのは胚軸と呼ばれる茎状の器官で、胚軸の上には子葉が、下には根があります。胚軸の付け根付近が2つに裂けているように見えますが、これは2枚の子葉の柄に相当します。子葉柄の間をよく見ると、将来本葉になる芽のようなものも見えています。引っこ抜いてみると、意外に深く土に入っていることがわかります。先端の白く見える部分は「根」だと思いますが、胚軸と根の境目はよくわかりません。

(尾崎煙雄)

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